最近、「食品の原材料」として「米」が注目されています。それは、主にこんな理由から。
- 安い
- 日本で作れる
- ヴィーガン対応
- グルテンフリー
色んな企業が、「これ、米ですか?」という商品を開発しています。ココでは、その一部をご紹介しますね。
ここで取り上げた商品のうち、いくつかはNHKでも紹介されています。

今はレアでも、そのうち主流になるかもしれません。興味があったら、ぜひお試しください!
米のチーズ
「明神の米チーズ」は、ずいぶん前から研究が進められていました。2020年7月20日、日本農業新聞で、開発中の商品が取り上げられています。その記事には「年内にも国内販売に乗り出したい」とありますが、それから2年弱……いろいろ苦労があったのでしょう。

チーズ独特の香りや味は酒かすで再現。米由来のアミノ酸成分でうまみも追加されています。
詳しくはコチラ
2022年秋から販売中で、
実店舗では、主要なイオンで販売中です。ただ、全店舗ではないので、直接お店に確認してみてください。
ちなみに、農業新聞の記事には「”米バター”の開発も進めている。」とも書かれていました。こちらも今後どうなるのか、楽しみです。
パン粉の上をいく「米粉フレーク」
これは、揚げ物の食感「サクサクッ」「ザックザク」を、パン粉より表現できる米粉製品です。

本高砂屋の「フライ米粉フレーク」は、ざくざくとした食感が特徴。本高砂屋……聞き覚えがありませんか?実はこの会社

「エコルセ」など、サクサクの生地を何層にも重ねた洋菓子を取り扱う会社です。
この製菓技術を応用し、「揚げ物のザクザク感を強める衣」を開発したのでしょう。食べてみたいですよね!ただ、残念ながら、現在は業務用のみの取り扱い。10キロ9000円(2022年5月現在)だそうです。
人気が出たら、一般小売されるかもしれません。
もち米でピザ「モチッピ」
もち米でピザを作ったのは、出張餅つきの「江戸餅つき屋」。
お餅といえば、年末年始。「それ以外の時期にも、売れる商品を開発したかった」とのこと。
このピザに、米チーズと海苔をトッピングしたら、もはや「おにぎり」では?ぜひ、コラボしてもらいたいです。
モチッピを食べてみたい方。専用サイトから冷凍品を購入することができます。

トレイからモチッピを取り出し、トースターやフライパンで加熱して出来上がり。焼きあがった直後のモチッピは、お餅みたいな柔らかさです。「やけど」「のどつまり」には十分気を付けてくださいね!
廃棄米がビールに!「箔米ビール-白金-」
米ビールを開発した会社「株式会社ジパングフードリレーションズ」は、傘下にカレー屋さんがあります。そこから発生する「廃棄米」。これをどうにかできないか?ということで、
ジパングフードリレーションズ(大阪市北区)は、自社で運営するカレー店「ジパングカリーカフェ 」のFC店で廃棄される”まだ食べられるのに捨てられてしまう炊飯された廃棄米”をアップサイクルしたクラフトビール『箔米ビール−白金−』(ハクマイビール−シロガネ)を1月26日から応援購入サイトのmakuakeで先行販売を始めた。
JAcom 炊飯廃棄米をクラフトビールへ「箔米ビール」先行販売 ジパングカリーカフェ より 2022/9/9引用
実に、6年がかりだそうです。
このビールは、【ジパングカリーカフェ 公式通販サイト】から購入可能。

ビールのほかにも、本業の「黒毛和牛すじの大阪和風出汁カレー」も購入できますよ。化粧箱なしだと、さらにエコでお得。さすが、「廃棄米からビール」の会社、配慮が行き届いています。
【ヴィーガン対応・グルテンフリー】皮が米のギョーザ
ヴィーガン対応、グルテンフリーギョーザを作っているのは、「CJ FOODS JAPAN株式会社」。
このギョーザは「UMAUMA」というブランド名で、販売されています。
米は秋田産。使っている野菜も、国産が多いですよ。ギョーザのほかに「焼売」もあります。

こちらもヴィーガン対応、グルテンフリー。興味のある方は、ぜひお試しください。
輸入小麦を使うのは「大企業」。それなら…
円安が進んで、輸入小麦の値上がりが予想されています。けれども、国産小麦はたくさんあるんですよ。

国産小麦は、色んな品種をあちこちで作りますよね。小麦も生物ですから、個性的。いろんな味、食感の小麦が、毎年収穫されます。
一方、大企業は「いつも同じ味」を大量に作り続ける必要が……。もし、違う小麦を使ったら、お客さんに「この食パン、いつもと味が違うんだけど」と言われるかもしれません。だから、個性豊かな国産小麦は使いづらいし、使ったとしても小ロットで割高になるのです。
大量生産、大量消費に合わないのが日本農業です。だから、薄利多売の小売店では、国産を扱いたくないのです。裏にはこういう事情があるって事、分かっていただけましたか?
そのうえで、何を買うかは、我々消費者次第なのです。
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