日本の「超インフレ・格差社会」。けれども、これは資本主義によって人為的に作られてモノ。しくみを知れば、ある程度準備したり、対策を練ることができますよ。
ココでは「今からできる事は?」を考えています。実は、こうなってから対応するのでは遅いのです。ただ、できる事もありますからね。実際私が行動してみて、効果があったことをご紹介します。
まだまだ、できる事がありますよ。あきらめずに、行動してみましょう!
絶対必要なモノを厳選しよう
まず、生きていくために絶対必要なモノだけを厳選しましょう。本当にシビアに、優先順位を決めるのです。じゃないと、カンタンにはしごを踏み外して、真っ逆さまに落ちていきますよ。
「これがなきゃ、死んじゃう~」という甘えで、本当に命を落とす世の中になったと自覚してください。
ココでは生活に絶対必要な「衣食住」に関して、「優先順位のつけ方」と、「これからの暮らし方」を、具体的にご紹介します。
衣に関して
最低限の服は、生きていくために必要です。ただ、「どんな服でもよい」という訳ではありませんよ。
天然素材を選ぶ
服や装飾品は、天然素材で作られたものを選びましょう。なぜなら、自分で手直しできるからです。
革製品は、普通のミシンでは縫えません。ですから、お手入れを入念にして、できるだけ長持ちさせましょう。
綿、麻で作られた服。穴が開いたり、小さくて着れなくなったら、カバンや、量り売り店に持っていく袋にリメイクしましょう。

そして、これが使えなくなったら、雑巾にリメイク。最後は台所の油汚れとともに、サヨナラします。
化学繊維だと、ここまで使い回しできません。ですから、天然素材がおススメなのです。
流行を追わない
流行は、商品を売るために、企業が頑張って作るモノです。ですから、流行を追うのは「愚の骨頂」。大企業に、ネギを背負って突入するカモ同然です。
テレビ、雑誌に心を奪われず、本当に「私に似合うモノ」「身に付けて気持ちが良いモノ」を選びましょう。自分に何が必要かは、企業ではなく、自分の心身が一番よく知っています。
食に関して
人間は食べないと生きていけません。ただ、「食べ物に、異物が入っている」のが現代。残留農薬や、食品添加物。遺伝子組み換えにゲノム編集……これらは、大企業が金儲けのために作ったモノです。
ということは、「昔ながらのモノを食べれば、健康は維持できる」ということですよ。
生産者と直接取引
都会で畑を作るのは、ホントに困難です。ベランダで栽培している方もいらっしゃいますが、土を交換して、種や苗をそろえて……。毎年何かを購入しないと、維持できないのでは?
ですから、地方に移住できない方は、「頑張っている農家と直接取引」することをおススメします。
今はSNSでカンタンに農家とつながれます。ココで紹介している「明石農園」は、「ふるさと納税」でつながりました。
「ふるさと納税」自体に、色々問題があるのは確かです。ただ、「頑張っている生産者を発見する手段」としては、本当にスグレモノ。地域の素材を生かした特産品が、あんなに揃う事ってありませんからね。
ですから、「頑張っている生産者を見つける手段」だと割り切ればいいのです。「おっ、これは!」というモノを見つけたら、返礼品に選択。その商品に書かれている製造元に連絡して、その後は直接取引に。
それなら、政府や大企業による搾取を、最小限にできますよ。
とにかく、当たってみる
SNSで「ステキな生産者」に出会ったら、とにかく当たってみましょう!たとえば、私はこんな生産者に出会いました。
搾取の味がしないパン「タルマーリー」
究極の無添加で、搾取を極力排除したパン屋「タルマーリー」。
「タルマーリー」は、酵母まで自分で採取するパン屋さん。ココは、本を読んで知りました。
「腐る経済」というのは、ミヒャエル・エンデと同じ考え方です。

「資産は減って当たり前」「増えるから、金に心奪われるのだ」という考えに共感して、ココのパンを食べてみたくなったのです。
現在は「パンレスキュー」に登録して、たま~に「搾取の味がしないパン」を頂いています。

興味のある方は、覗いてみてください!
400年変わらない味「高橋孫左衛門商店」
ここは「大麦も国産にこだわる麦芽糖」を探していて、出会いました。
麦芽糖は、大麦を発芽させ、そこにでんぷんを加えて作ります。でんぷんは「米」「じゃがいも」「さつまいも」国産のメーカーが沢山あるのですが、麦芽が……。電話して問い合わせましたが、カナダ産ばかり。
しかし!高橋孫左衛門商店の粟飴は、栃木産の大麦を使用していたのです。
ここに辿り着くのに、2週間ネット検索しまくって、10件ぐらい電話しました。お店の方に「大麦は栃木産です」と言われた瞬間は、ホント嬉しくて……。
そんな高橋孫左衛門商店は、大変歴史が深く、古くからの製法を頑なに守っています。粟飴もステキなのですが、「笹飴」が、またスゴイ!

この中に、飴が入っているのです!

プラスチックから添加剤が溶け出て……なんて心配しなくていい食べ物は、滅多にありません。
希少な木の樽使用「森田醤油店」
ココは、「きしな屋」のワークショップで知りました。

スーパーで販売されているしょう油は、「ステンレスの容器」「機械化された仕込み」なのですが、ココの醤油は全て手作業。
使っているモノは、すべて国産。使っている塩は、逆浸透膜不使用です。
頑張って探せば、こういう生産者に出会えます。もし、どうしても欲しいモノがあったら、「私の大事なお金は、ココで使ってもらいたい」という念を込めて、生産者を探しましょう。
メルカリにも、出会いがある
知り合いの有機農家は、メルカリに出品しています。

ただ、食べチョクの場合は、直接取引が難しいかも。その後のお付き合いは、交渉次第だと思います。
自炊に慣れよう
自炊をするのは、
- 出来合いの食事より、お金がかからない
- 添加物に慣れ切った味覚を鍛えなおす
- 大企業の搾取から逃れる
という理由からです。それぞれ、具体的に説明しますね。
出来合いの食事より、お金がかからない
たとえば、キャベツを1玉買うと、
- みそ汁の具
- 浅漬け
- 野菜炒め
が作れます。そのまま食べれば、酒の肴に。よく噛むと、けっこう甘いんですよ。今から、こういう「使い回し術」を身に付けましょう。
添加物に慣れ切った味覚を鍛えなおす
アミノ酸などの化学調味料に慣れ切った味覚を鍛えなおし、毒出しをするために、自炊は不可欠です。無添加の調味料をそろえ、色々調理してみてください。
しょう油は、「森田醬油店」のような、昔ながらのモノを。
塩にも色々あるんですよ。
砂糖も、未精製の国産がおススメです。
最初は「味が薄い」と感じるでしょう。ただし、これが本来の味なのです。あなたは今まで「化学調味料」に「おいしい~」と言っていたのですよ。
その味覚を、今から鍛えなおしましょう。
大企業の搾取から逃れる
大企業は、人間のメカニズムを科学的に分析し、商品開発に応用しています。
血糖値がぐんと上がると、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が分泌されて、ハイな気分になります。
この、ハイな気分になるところを「至福点」と呼びます。
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実は清涼飲料水などのメーカーは、人の至福点について計算しつくし、商品を設計しています。
医者が教える食事術 牧田善二 著 ダイヤモンド社(2017) p35
ですから、大企業が作るモノを食べると、中毒になってしまうのです。
おまけに、子どものころに慣れ親しんだ味は、一生心に深く残ってしまいます。
この本にも詳しく書いてあるのですが、子どもに関しては、コチラの本がおススメです。
匂いを嗅いだとたん、長く忘れ去っていた瞬間がよみがえる経験は誰にもあるだろう。子どものころに親しんだ食べ物の匂いは、人の心に一生消えない後を刻み付けるらしく、大人になってもよくそこへ戻っていく。ときには、なぜだか本人にもわからない。
ファストフードが世界を食いつくす エリック・シュローサー著 草思社 p169
知らず知らずのうちに大企業に乗っ取られる前に、自分の心身を取り戻しましょう!
住に関して
「衣食住」は、切っても切り離せない問題です。特に「住」は、「衣」「食」とも深くかかわっています。ですから、ココが一番大事!ぜひ、ゼロベースで考え直してください。
地方に移住
「テレワークしています」「看護、福祉など、地方にも需要がある仕事をしています」という方。移住しちゃいませんか?
森永卓郎さんは「トカイナカ」という考え方を、提唱しています。

田舎は濃厚な人間関係が特徴です。ただ、「トカイナカ」は適度に都会。そこまで大変ではありません。
電気を使うのは、「電気が得意な事」だけに
電気を使うと、いろんな無駄があります。
発電所でのロス、送電ロスが大きすぎ
発電所でお湯を沸かして、タービンを動かし、発電しますよね。お湯を沸かしたときの熱、実は60%が捨てられているんです。
長年の間、日本の主電源となっている火力発電を例に考えると、燃料であるLNG(液化天然ガス)や石油などを燃やして電力を得る段階で、なんと60%ものエネルギーロスが発生しているのだ。
また、送電線によって家庭に運ばれるまでに、さらに5%のロスが発生するので、合計すると約65%ものエネルギーを犠牲にして電気エネルギーは生み出されているという事実を消費者は知っておかなければならない。
原発亡国論 木村俊雄著 駒草出版 p39
電気はぜいたく品なのです。それなのに、大手電力会社の言うままに、オール電化に家電製品をそろえたら……。電力会社、家電メーカーにみついでいるだけですよ。
家電製品はプラ製で、すぐ壊れる
私は無水鍋でご飯を作っています。

プラスチック製品と電気はとても仲良し。脱プラするためには、家電製品を使わないのが近道でした。これから石油に頼れなくなります。薪ストーブを使うのなら、そこで料理をすれば一石二鳥!ここではガスを使って加熱調理する方法をご紹介します。
我が家で使っている鍋はコチラ。

これは1960年代に作られました。家電製品は、そこまで長持ちしないし、大体がプラスチック製です。
フィルターなどの消耗品も、プラスチック製が多くて、環境にも財布にもやさしくありません。
待機電力、大きすぎ
家電製品を使う時、リモコン操作出来たら、とても便利ですよね。
けれども、リモコンで操作されるために、家電製品は常に待機しているのです。そのための電力、バカになりませんよ。
我が家の「テレビと通信機器の待機電力」は、使用電気量の20%を占めていました。
本気で計算して、この事実を知り、心底驚きました。けれども、テレビ、スマホは、デジタル機器で、常に更新を繰り返しているじゃないですか。だから、電源を切れないのですよ……。「うまくできているなぁ」と、感心してしまいました。
結局、「便利だから」と家電製品を使っていると、客観的に見たら「家電製品に振り回される」ことになりかねません。
どうやって電気が作られているのか、電気料金がどうやって決まるのか。「原発亡国論」を読んで勉強してみてください。そのうえで、どこまで電気に頼るか、考えませんか?
「できるだけ電気に頼らない生活」が、「搾取が少ない生活」に直結します。その家電製品、必要ですか?ゼロベースで考え直してみましょうね。
最も大切なのは「覚悟」
日本の「超インフレ・格差社会」を食い止めるのに一番大切なのは、「市民の覚悟」です。なぜなら、大企業は市民に利用していただいて初めて、搾取できるからです。
ですから、私たちが目先の「お得」にとらわれず、流行を追わず、必要なモノだけを使えばいいのです。そうすれば、大企業は搾取できず、「超インフレ・格差社会」も収束に向かいます。
ただね、時間はかかりますよ。
日本の農業つぶしだって、80年以上かけて、少しずつ進められてきたのですから。
「今すぐどうにかして!」「お金がなくて不幸なの!」
……こういう気持ちを持っている間は、大企業に奪われる人生です。ウォーレン・バフェットだって、「10年保有しないのであれば、株は買うな」と言っているじゃないですか。

長期的視野を持ちましょう。そうすれば、悪い人たちは、あなたから奪えなくなります。全ては自分の行動次第。
神さま、私にお与えください
平安の祈り
自分に変えられないものを受けいれる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして二つのものを見分ける賢さを
自分の生活をゼロベースで見直し、「変えられるモノ」を変え、「変えられないモノ」を受け入れ、「その二つを見分ける賢さ」を身に付けましょう。
「自分から変わる」のが一番の近道ですよ!
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