現代日本は「超インフレ・格差社会」。ただ、これは資本主義によって人為的に作られてモノです。しくみを知れば、ある程度準備したり、対策を練ることができますよ。
以前紹介した記事で、現状を「正しく知って、正しく怖がる」ために「超インフレ、格差社会の根底にある資本主義の問題」をご紹介。
「資本主義からわが身を守るための対処術」を提案しました。
そして今回は、「今からできる投資術」をご紹介します。ただ、2022年6月現在、打てる手は限られていますよ。それでも、対処できる方は、準備しましょうね!
お金は絶対必要
「投資」とは、「お金に働いてもらう」ということ。だから、お金がないと、増やせません。そして、ある程度まとまった金額がない方は、投資してはいけません。
その理由と、投資に回せる金額の計算方法をご紹介します。
【理由】投資はギャンブルだから
まとまったお金が必要なのは、「所詮、投資はギャンブルだから」。負けても死なない余裕が必要なのですよ。実際私は、500万円貯めてから株式投資を始めましたが、100万円弱負けて、呆然としたことがあります。
そして、中途半端に余裕が出ると、詐欺に遭うことも。私が巻き込まれたのは、「頑張ってお金を増やそうとしていた頃」。表情に出るのでしょうかねぇ。きっと、詐欺師が見たら、すぐわかるのでしょう。
「余裕がない時」「欲が出た時」は、要注意。お金に取りつかれているので、世の中おかしく見えます。だから「生活費を稼ぐため」パチンコや競馬をしても、大体負けるのです。
ただ、当たり馬券予想の記事を書くとか、そのスキルを販売するなら別ですよ。けどね、その道は極細じゃないですか。そこまで勉強するのが面倒だから、ギャンブルで一山当てようとするんでしょ。そういう人には、投資をおススメしません。
「負けても、笑っていられるお金」で投資しましょう。まずは、そこまで貯蓄するのが先です。
これだけは、手元に取っておこう
「じゃ、どれだけあればいいの?」と思いますよね。手元に残しておく金額は、「1年分の生活費」です。
家賃、光熱費、食費、税金、年金、保険……。全部計算して、150万円必要だとします。投資できる金額は、150万円貯めた後の金額。200万円貯蓄があれば、50万円です。
「計算が面倒」と思ったあなた。投資に向いていません。お金に働いてもらうのは無理です。自分の時間、体力を切り売りして、コツコツ就労所得を得てください。
その上で、『【超インフレ・格差社会のサバイバル術】実践編……今からできる事は?』を実践すれば、お金は自然と貯まります。
「資本主義から逃げる」=「お金を使わない」ですよ。これでコツコツ、お金を貯めましょう。貯めた方には、私が実際試している投資方法をご紹介します!
これからの株
『【超インフレ・格差社会のサバイバル術】資本主義の使い方…使われてはいけませんよ!』でご紹介した「搾取企業」。
ココの大株主は「投資ファンド」です。いろんな会社の株を持ち、「利益拡大せよ」とハッパをかけます。
投資ファンドはライバル同士の株を持っています。たとえば、「NTTdocomo」「KDDI」「SoftBank」の株を、同時に大量保有。そして、お互いを競わせ、利益を拡大するのですよ。効率的に運用できて、いいですよね~。
投資ファンドは、大富豪から待機を借りるかわりに「高利回り」を保証しています。ですから、短期で確実に稼がなければいけません。
それを念頭に置くと「株価は今後、極端に上がったり下がったりします」。なぜなら、韓国がそうだったからです。
日本は、1990年代の韓国になる
これから日本は「1990年代の韓国」になります。具体的にどうなるのか、この本をぜひご一読ください。

デジタルで国民管理
「デジタル・ファシズム」の105ページに「1997年以降の韓国で起きたこと」が詳しく説明されています。
1997年のアジア通貨危機で、韓国はデフォルト(債務不履行=国家破綻)寸前の状態に陥り、国際通貨基金(IMF)の管理下に置かれました。

その結果、株価は暴落。その時、株を買い漁った「投資ファンド」が大もうけしたのです。
それと同時に「生活苦にあえぐ国民に、借金してでもお金を使わせる」政策が取られました。
- 年間カード利用額の20%を税控除の対象に。
- 一定以上の売り上げがある小売店は、カード決済導入義務化。
- 1万ウォン以上のカード決済レシートには、当選金総額18億ウォンの宝くじ抽選番号付き。
まるで「公営ギャンブル」ですよ。
韓国ではクレジットカードと国民登録番号が紐づけられているため、カードを使った消費行動は、いつどこで、何をいくらで買ったか、全ての履歴が記録されてゆく。国税庁は国内のお金の動きを把握でき、カード決済の導入を義務化された小売店は、帳簿のごまかしができなくなった。
デジタル・ファシズム 堤未果著 NHK出版新書 p106
けどこれ、「お隣の国の、昔の出来事」でしょうか?
日本でも、「マイナンバーカード」と「銀行口座」が、紐づけされようとしています。
大阪では、「カジノ」という名の「巨大電子ゲーム店」が作られようとしています。
大阪府が作っている「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)」を実行するには、
これが必要です。どう考えても、不可能ですよね。
ちなみに、ココに入場するには「マイナンバーカード」が必要。
「銀行口座に紐付け」されたカードを使って「カジノ入場」……口座の残高は筒抜け!?
そして、「インボイス制度」も。
これは、どんな小さなおカネの流れも、国税庁がつかめるようにする手段です。ここで一度、しくみを作ってしまえば、「一定金額以上売り上げがある小売店は、キャッシュレス決済導入」も楽ですよね。
そして、2024年には「紙幣デザイン刷新」

これで、タンス預金も完璧に洗い出せます。
こうやって徐々に、「日本の財政破綻への道」が整えられている気がしてなりません。
ここら辺のしくみを知れば、どの株をどうやって買えばよいのか、自分で判断できますよ。けれども、その前に。実際に株の売買をして、操作に慣れておきましょう。
まずは、証券会社に口座を作る
株の売買に、証券会社での口座開設は必須。まずは、口座を作ります。
どこがおススメかと言うと、「どれだけ株を買うか」「どれだけ投資するか」次第です。iDeCoやNISAもまとめたいのであれば、大手ネット証券会社がおススメです。
口座開設は「セルフバック」で軍資金を得ながら。
今のうちに口座を作り、売買の操作に慣れておきましょう。
利益には税金がかかる
あと、売買には手数料、利益には20%程度の税金がかかります。
税金は最初に設定しておけば、証券会社が勝手に申告してくれます。口座を作るとき、「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」どちらにしますか?と聞かれますので「源泉徴収あり」にしておきましょう。
ただ、複数の証券会社で取引をしている人など、「源泉徴収なし」の方が有利な人もいます。自分がどちらなのか、気になる人は、コチラを読んで確認してくださいね。

どの株を買うか
「どの株を買うか」は、自分で考えて判断するのが一番です!
「えー、教えてくれないの?」と思った方。自分のお金や人生に関わることを、他人任せにしていいのですか?任せた結果、自分が損をしたり、健康を害しても、苦しむのは自分ですよ!
躓きの3法則。それは“自己憐憫・責任転嫁・依存心”です。
江原啓之おと語り 第399回 2022/6/15引用
本当に、コレなのです。
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」かもしれません。けれども、事故に遭えば、痛いのは自分です。自分の行動はすべて「自己責任」。どの株を買うかも「自己責任」です。
ただ、「デジタル・ファシズム」を読めば、日本が進む方向が分かります。そこから、値上がりが見込める銘柄を選ぶもの、アリですよ。
NISA iDeCoは見直しを
NISA、iDeCoも投資です。「デジタル・ファシズム」を読んで、今後の日本の行方が分かった方は、NISAとiDeCoの内容を見直しましょう。
投資は自己責任。政府は補填してくれません。最近、岸田総理大臣が「資産所得倍増プラン」と言い出しましたが、

私には、海外投資ファンドに圧力をかけられているとしか思えません。
税金がかからなくても、元本が半分になったら……どちらの方が得だと思いますか?見直しは自己責任でお願いします。自分で細部まで計算して、決めてください。
資金に余裕がある人は
これも、遅すぎなのですが……。二つ提案があります。
金の購入
金の買い時は「消費税が上がる直前」。たとえば、2019年10月1日から、消費税が10%(食料品は8%)になりましたよね。その直前が、「買い時」だったのです。
なぜなら、「買う時は8%」でも、「売るときは10%」。つまり、黙っていても2%得なのです。正確に言うと、売値と買値は違いますから、そのままお得ではないですよ。けれども、2%得が確定しているのです。
今後さらに消費税が値上がりするかもしれません。その時は、「増税直前に金を買う」のも、選択肢の1つです。
ただ、注意点が2つあります。
金の売買には、手数料がかかる
「田中貴金属」などのメーカーでは、金の売買に手数料がかかります。
「どの会社で」「何を買うか」「何を売るか」によって、手数料は違います。なので、各社を比べて、自分のニーズと照らし合わすしかありません。
200万円以上の買い物には、マイナンバーが必要
こういう法律があるの、ご存知ですか?
2016年1月以降、個人番号(マイナンバー)制度導入に伴う所得税法等の改正により、お客様への支払金額が200万円を超えた場合、事業者が税務署に提出する支払調書に、お客様の「個人番号(マイナンバー)」を記載することが義務付けられました。
田中貴金属 個人番号(マイナンバー)について 2022/6/15引用
つまり、200万円以上の換金性が高い物品の買い物は、国税庁が把握できるのです。
もし金を買うとしたら、200万円未満に抑えた方がよいでしょう。それだと、身分証明書も不要な貴金属店がありますよ。
海外に口座を作る
日本国内で、海外に銀行口座を作る方法が、1つだけありました。

残念ながら、今はないのです。
ただ、サイトにもある通り
今後、米国に赴任・留学等で居住される予定のお客さまを対象にU.S. Bankへ預金口座のお取り次ぎを検討しています。決定次第、当行のホームページでお知らせします。
三菱UFJ銀行 海外口座ご紹介サービス《ユニオンバンクの米ドル建て預金口座》 より 2023/4/12引用
もうちょっと待てば「USバンクに口座開設」できるかもしれませんよ。
興味のある方は、こまめに確認してくださいね!
生きるためにすることで、死んではいけない
人間は追いつめられると「訳の分からないバクチ」を打ちます。
お金がないことに追い詰められると、人は人でなくなっていく。その人本来の自分ではいられなくなって、誰でもなく、自分で自分を崖っぷちまで追い詰めて、最後には命さえ落としてしまうことがある。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 西原理恵子著 理論社 p55

最低限の生活費まで投資すると、ココに行きつきます。生きる手段として「お金」があるはずですよ。お金に乗っ取られ、殺されてはいけません。
ですから、1年分の生活費以上の貯蓄をして、余った分で投資しましょうね!
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