「食費を減らして、節約しましょう」という本、よく見ます。けれども、じっくり読んでみると
- 安いモノを買う
- しっかり味付け
- 次の特売日まで冷凍庫で保存
……安れば良いって訳でもないし。化学調味料でしっかり味付けしたら、素材の味は吹き飛ぶし。お店の肉は【解凍】って書いてありますよね。それをまた冷凍して保存って……
と、思ってしまうんですよ。
所詮、ああいう雑誌には広告が出ています。だから、広告主の製品を使うように、できているんですよね。
そこで今回は、本気で節約したい人のために、食材やガスなどを無駄なく使い回すコツが載っている本をご紹介します。
ひと月9000円で、どうやって食べる?
「ひと月9000円の快適食生活」
この本は、単なるレシピ本ではありません。色んなものを使い回すコツが書いてある本です。
なので、「ひと月9000円」と書いてありますが、毎月食費が9000円なのではなく、「1年で見たら、食費が10万ちょいぐらいかな?」という感じなんです。
さらに、魚柄さんは節約しようと思っているわけではありません。「せっかくだから、全て美味しく食べ切りたい」と思っているだけです。
その、「結果としての節約術」をご紹介しますね。
食材はホール買い
野菜、魚は丸ごと購入、全てを食べ切ります。
たとえば、魚の骨についている身は、こそげ落として一品。卵や白子が入っていれば、それを使い一品。骨からだしを取り、カマは焼いて、身は刺身に……ごちそうの完成です。
この本には、その使い回し術が詳しく書いてあります。
1度の過熱で数品作る
朝、みそ汁を作るとき、具材を3倍入れて「煮野菜」を作っておきます。その煮野菜、晩ごはんのときトマトと煮て「野菜のトマト煮」に。
大根おろしを作るとき、ついでに大根の千切りを作り、梅酢をかけておくと、晩ごはんのときには「桜大根」になっています。
ご飯を炊くときに、キレイに洗った卵を入れておけば、ご飯とともに「ゆで卵」の完成。ちぎったレタスと合わせれば、野菜サラダになります。
こういう「食材と熱の使い回し術」が詳しく載っています。(p344)
高けりゃいいって訳じゃない
台所用品も、「手入れをして長く使うもの」「二つ以上の使い道があるもの」ばかり(p350~)。鍋も、大事に使えば孫の代まで使えます。
この無水鍋は、1960年代に作られたモノ。いまだに現役です。この記事に出てくる包丁店の包丁は、30年使いました。鋼製の包丁は、大事に使えば一生モノなんです。
こんなレシピ、試してみました
ちなみに、レシピ本としても大活躍。私も、いろいろ作っています。
手抜きうどんの作り方(p255)
コレで作ったうどんがコチラ。
私はパスタマシーンを使いましたが、なければ茶筒でもOKです。
ジャガイモ酢漬けの作り方(p42)
暑くて揚げ物はしたくないけどジャガイモが余っている、という時。さっぱり食べたくて、酢の物にしてみました。
ついでに、「キュウリの梅肉和え」と「揚げたらコロッケ」も作りました。ジャガイモのゆで汁は、甘味たっぷりで美味しいので、みそ汁に転用しています。
枝豆は蒸す(p34)
枝豆、ゆでていませんか?それ、栄養が水に溶け出ていますから!その水、飲みませんよね。「栄養がもったいない」と思いませんか?
だから、枝豆は「蒸す」ほうが旨いんです。
おまけに、水も少ないのでエコ。「水・手間少なく、栄養多く」……蒸すのって、実は魅力的なんですよ~。
この本には、こういうお話が沢山出てきます。レシピも載っていますが、基本的には「ご飯に対する考え方を見直す本」。結果として、「広告や流行に流されなくなり、体調もよくなる本」です。
加工食品は、人の手が加わっています。だから、「素材を買うより、必ず割高」なのは当然ですよね。
食費を節約したいけど、どうしていいのか分からない方は、ぜひこの本を読んでください。目からウロコが落ちますよ!
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