「日銀が債務超過になったら……。」コレ、現実味があるんですよ。なぜなら、日銀は大株主だからです。
この記事が書かれたのは2020年4月。この時点で、日銀はこんな株を持っています。

今は2022年ですから、もっと増えていますよ。そして、
保有株に含み損が発生する損益分岐点は、日経平均株価1万8739円と試算する。
コロナ禍で増える、日銀が「大株主」の企業ランキング【300社・完全版】 より 2022/7/7 引用
以前、この株価を下回った時は、すぐ回復しました。けれども今後は大丈夫なのだろうか……。考えれば考えるほど、不安しかありませんでした。
そんな時、この本に出会ったのです。
藤巻健史の資産運用大全には「同じ疑問を抱く人が取れる対策」が、詳しく掲載されていますよ。おまけに「金融商品の理解度テスト付き」です。
皆さんにも是非、ご一読いただきたいのですが、ココで内容をちょっとだけご紹介します。
これを読めば、「日銀の財政破綻は他人事ではない」と理解でき、対策も取れますよ。
一般家庭ならとっくに倒産
「日本政府は借金まみれ」とよく言われます。

たとえると、
- 年収1000万円だけど、そのうち370万円が借金。
- 支出が1000万円で、そのうち240万円が借金返済。
実は、「もっとひどい」という話も。詳しくはこちらをご覧ください。
国会議員の石井紘基さんは、特別会計の闇を暴こうとして、刺殺されました。公務員の天下り、お金の無駄使いを本気で指摘すると、殺されるのです。
借金まみれなら、「お金を使わない努力」をして、借金を減らすのが普通。けれども、この国のそんな政策、見たことがありません。
それどころか、「この数字だけを見ても、日本の本当の財政は分からない」「日本が財政破綻するわけがない」など反論を、Yahooニュースでよく目にします。
けれども、そんな意見を鵜呑みに信じて対策を取らなかったら……。万が一の事態で大変なのは、自分なのです。
食品添加物や農薬問題に注目していると、「日本政府の無責任ぶり」がよく分かります。そしてコロナ禍。「日本政府を、信用してはいけない」という思いが、確信に変わりました。そして、いろんな対策を取り始めたのです。
ただ、金融商品はとても難しく、素人にはお手上げなんですよね。そんな時に、この本。「渡りに船」とは、まさにこのことです。2日間読み込んで、いろんな対策を練りました。
実際取った対策も、最後にご説明しますが、まず藤巻さんの考えをご紹介します。
日本政府の延命に付き合わされている
藤巻さん曰く
もっとも、私は(注:日銀の異次元緩和の)本来の目的は、国家の資金繰り倒産回避策、危機の先送り策だと思っています。
藤巻健史の資産運用大全 藤巻健史著 幻冬舎新書(2021) p116 ※注はサイト管理者による
よく、「政府が無駄な給付金を配って、中小企業の延命措置をしている」という記事を見ますが、それ、日銀が政府にしています。
そのうち、延命措置空しく、日銀が経営破綻……その尻ぬぐいをするのは「国民」です。
外国はシビア
藤巻さんはこの本で、外国銀行(外銀)がどれだけ厳しいか、教えてくれています。
外銀の取引先に対する信用審査は極めて厳しいので、取引枠の縮小か削除の可能性が大いにあると思います。外銀は、日本の公共の福祉のために仕事をしているわけではありません。
相手が倒産し、株主に大きな損害を与えるリスクが生じれば、すぐに撤退です。残念なことに外銀は、現在、日本市場で大きな利益を上げているわけではありません。ハイリスク・ローリターンのビジネスなら、一時的だとしても撤退するでしょう。
藤巻健史の資産運用大全 藤巻健史著 幻冬舎新書(2021) p63
「外銀が日銀から撤退する」ということは、「ドルで取引できなくなる」ということ。つまり、今のロシアルーブルと一緒ですよ。ドルと交換できない円に、価値がないのはわかるでしょう。
それが、目前に迫っているかもしれないのです。
取った対策 取れる対策
この本を読んで、実際私が取っている対策をご紹介します。
ビットコインを買った
ビットコインは電気がないと意味がありません。だから、持っていなかったのですが、買ってみました。それも、いろんな買い方をして、「長期保有には、どういう買い方が良いか」選び抜きましたよ。
「ビットコイン」といっても、いろんな買い方があり、間違えると「手数料地獄」に落ちることが、よーく分かりました。
ただ、調べれば調べるほど闇が深くて。今は持っていません。
日本国債ベアファンドを買った
「なぜこれを買ったのか?」というと、私がお世話になっている証券会社では、債券先物を取り扱っていないからです。
この証券に関する説明は、藤巻健史の資産運用大全 218ページにあります。このしくみを完全に理解して、さらに「なくなっても仕方ない」と、諦めがつくお金で購入してください。
なぜなら、これは「ギャンブルみたいなモノ」だからです。
実際私の「日本国債ベアファンド」、今は赤字です。けれども、それを補って余りあるリターンがあると確信しています。
ただ、「これはちょっと……」と思う方には、すぐできる「とっておきの対策」をご紹介しますね。
新500円玉を貯める
新500円玉を貯めませんか?なぜかというと、
- 紙幣:日本銀行が発行
- 硬貨:日本政府が発行
だからです。
日本銀行が債務超過になっても、日本政府がつぶれるわけではありません。硬貨の価値は、変わらないと思うんですよね。
さらに、2022年から両替に手数料がかかるようになりましたよね。
コレ、「政府が、小銭まで吐き出させようとしている」としか、私には思えません。だから「新500円玉を持っておこう」とおススメするのです。

新500円玉は、2021年11月から流通開始。大手銀行の大きな支店の両替機では、新500円玉が出てきます(詳しくは各銀行へ)。古い500円玉でもいいのですが、念のため、新しい500円玉を貯めておきましょう。
ただ、100万円分貯めると、14kgになりますよ。どのぐらい両替するかは、ご自身で判断願います。
まだまだ対策は色々あります。けれども、金融商品を購入する際は「そのしくみを完全に理解してから、購入しましょう」。
そのためにも、この本のご一読をおススメします。
そして、日銀が債務超過になり、日本経済が大変になった先のことは、この本に書いてあります。
ぜひこの2冊を読んで、将来に備えましょう!
コメント