「脱プラしたい!」と思う方、たくさんいますよね。けれども
- そもそも、プラスチックって何?
- どこにプラスチックが使われているの?
- 減らしたら生活できないのでは?
こんな「漠然とした不安」をお持ちの方も、多いはず。そういう方のために今回、「プラなし生活」のサイト運営者のお二人が出版した本をご紹介します。
この本を読めば、
- プラスチックが使われている、意外なモノ
- 気付けば減らせるプラスチック製品
- こんな代替品があります
- プラスチックの専門知識
こういう事が分かります。実は、脱プラを入り口に、考え方、見方を変えれば、私たちの生活はもっと豊かになるんです。ココでは、そんな内容をちょっとだけご紹介しますね。
※本文中に(p140)とページ数の記載がある時は、「暮らしの図鑑 エコな毎日 プラスチックを減らすアイデア75」の140ページに、詳しい記載があること を意味します。
プラスチックって、何?
石油や植物を使って、
- 腐らない
- 加工しやすい
- 水を通さない
- 安い
- 軽い
こんなモノをつくったら、「大量生産」「大量消費」に都合がよかったんですね。それで、プラスチック(樹脂)がどんどん使われるようになりました。
けれども、その「腐らない」性質が今、大きな問題になっているのです。
ココにも入っている「プラスチック」
実は、こんな所にもプラが⁉ 無意識で使っているプラスチックを、ちょっとご紹介します。
ティッシュ
ティッシュには、プラスチックが少しだけ入っています(p140)。
水の中にティッシュとトイレットペーパーを入れると、溶け方に差が。ティッシュは樹脂が入っているので、濡れてもしっかりしているのです。
食器洗いのスポンジ
食器洗いのスポンジは、プラスチック製が多いですよね。洗剤不要な「アクリルたわし」も化学繊維、つまりプラスチック製。頑固な汚れ落としに使う「メラミンスポンジ」も、プラスチック製です(p30)。
使っているうちに小さくなれば、「マイクロプラスチック」になってしまいます。
フッ素加工の鍋
焦げ付かなくて便利な「フッ素加工の鍋」。これも、プラスチック製です。おまけに、フッ素加工にはいろんな問題が。
どんな問題があるのか、参考文献とともに詳しく紹介されています(p38)。
化粧品
化粧品自体、プラスチック容器に入っている場合が多いのですが、ラメやスクラブにもプラスチックが使われている場合が(p97~)。
さらにポリエチレングリコールなど、製品自体にプラスチックが使われている時もあります。
ポリエチレングリコールは「新型コロナワクチン」にも入っていて、「アナフィラキシーショックの原因物質」と指摘されていますよ。
プラの代わりに、コレはいかが?
いろんな所に使われている「プラスチック」。使わなくてもいいなら、使いたくないですよね。そこで、こんな代替品はいかがでしょうか?
ティッシュの代わりに「トイレットペーパー」
ティッシュの代わりに、「トイレットペーパー」を使いませんか?
これは150m巻き。かなり経済的ですよ。
天然素材の「スポンジ」
天然素材スポンジの代表格は「たわし」。
「セルローススポンジ」というモノもあります。
水でぬらして、好きな大きさに切って使えますよ。近所のホームセンターにもあるかもしれません。興味のある方は、探してみましょう。
鉄やホーローが便利
鉄のフライパンにも、色々あるんです。中華鍋は、「山田工業所」製がおススメ。
お手入れの方法は、エコな毎日のp39でも詳しく紹介されています。私は何度も中華鍋を購入、ガッチガチに焦げ付かせ……「私には使いこなせない」と思っていましたが、ココのは違います。
鉄やステンレスの鍋は、果物やトマトを使った料理には不向き。そんな時は、ホーローを使いましょう。
ホーローボウルは、ガスOKなんです。私は28cmのホーローボウルでジャムを作っています。水分が蒸発しやすくて、とても便利なんですよ~。
脱プラ化粧品……そもそも使わなくてもいいのでは?
脱プラ化粧品と言えば「Lush」
けどね、思ってしまうんです。「そこまでして、化粧しなきゃダメですか?」
もっとも大切なのは、私たち消費者の想い
この本の215ページから「プラなしを楽しむための基礎知識」という、ちょっと専門的な記事があるんです。それを読むと、
いろんな害があると知りながら、私たちの「カンタン」「便利」「きれい」のためにプラを垂れ流していいのかなぁ……
という気持ちになります。
その再利用、本当にエコ?
私が住んでいる自治体でも「プラスチックを集めて、製品を作っています」と宣伝していますが、何を作っているのか、調べても分かりません。
「本当に再利用しているの?」と疑いたくなります。
そして、実際現場でプラスチックを分解していたから言うのですが、「マテリアルリサイクル」はエネルギーや化学薬品を沢山使うので、決して持続可能でも、エコでもないのです。
消費者が「プラじゃなくていい」と言えばいい
なぜプラスチック製品がこんなにあるかと言うと、「消費者が使いたい」と「企業がもうけたい」が満たされるからです。
けれども、プラスチックが原因で、いろんな問題が起きています(p215~)。そんな今だから、「私たちが使いたいのは、これじゃない」と意思表示することが、とても大切なんです。
飛行機、自動車、建築資材、医療機器……私たちの生活は、プラスチックに支えられています。だからせめて、使い捨てプラスチックは減らす努力をしたいのですよ。
消費者が「脱プラ」を選べば、企業も「脱プラ製品」を作るようになります。その「脱プラのヒント」が、「暮らしの図鑑 エコな毎日 プラスチックを減らすアイデア75」には詰まっています。
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