日本の裏を、明け透けに書いている「無思考国家」という本があります。
<「緊急事態条項」なんてできたら、発禁確実なこの本。読んだら「そんなのウソだっ!」と思う人もいるでしょう。でもね、これが真実なんですよ。
「なんで、そんなこと言えるの?」……それは、明確な根拠を持って、他の本にも同じことが書いてあるからです。
ココでは、そんな「他の本にも書いてある同じこと」をまとめてみました。
世論調査は、調整できる「「欲しい! 」はこうしてつくられる 」
官庁によるデータ改ざん。あってはならないはずなのに、最近では、GDPの元になるデータが改ざんされていました。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1C6S6GPDXUTIL03F.html
「改憲に賛成の世論を作りたい」と思えば、できてしまうというのも、実感として分かりますよね。
……最初から狙った結果が出るように標本を抽出しています。世事に疎い高齢者を狙って電話調査をすれば、こんな結果になるでしょう。
無思考国家 だから二ホンは滅び行く国になった 秋嶋 亮著 白馬社 p51
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世論調査はもちろん、政権の業績測定(政治の評価)となるGDPや、失業率や、倒産件数などの数字も、こんな具合に「調整」されているわけです。
これと同じ手法を、この2人が示していますよ。
この章を通じて、脳が好きになるものは人工的に作れることが分かった。
「欲しい! 」はこうしてつくられる -Blindsight- マット・ジョンソン, プリンス・ギューマン著 白揚社 p257
この本を読めば、企業が心理学者を雇い、無意識のうちに脳に働きかけ、企業が消費者の好みを人工的に作っているのが分かります。
ですから「市民は改憲を望んでいる」という結果が欲しければ、ビッグデータを使い「改憲は必要だ」と考えている層を強化。そういう人が好みそうな調査方法を使えばいいのです。
この本に関して、もうちょっと詳しく知りたい方は、コチラをどうぞ。
企業・政府の手法を知って、無意識のうちに操られないよう、備えましょうね。
借金は、返済しないといけません「藤巻健史の資産運用大全」
借金は、返済しないといけませんよね。国の借金でも、それは同じ。
国債とは「徴税権を担保に国が発行する債券」のことですからね。この自明のことが理解されていないのです。
無思考国家 だから二ホンは滅び行く国になった 秋嶋 亮著 白馬社 p85
この「当たり前のこと」が、「MMT(現代貨幣理論)」が流行してからは、通じなくなってしまいました。
これと同じことを、藤巻健史さんが指摘しています。
国には家計とは違って徴税権があり、いざとなれば、借金の踏み倒しもできます。踏み倒しが過去何度も行われているのは、歴史を見ればわかります。
藤巻健史の資産運用大全 藤巻健史著 幻冬舎新書(2021) p150
「踏み倒しだから、返済不要ですよね?」ではありません。
税の形をとっていませんが、大増税と同様、国民から国への実質的富の移転をする。前項で述べたハイパーインフレです。
藤巻健史の資産運用大全 藤巻健史著 幻冬舎新書(2021) p151
つまり、官僚が無駄使いした分を、国民が身を切って払うんですよ。ちなみに、この本には「今、市民がとれる対策」が、具体的に紹介されています。
ただ、対策をとる際は、その仕組みを自分で完全に理解してからにしましょう。
マイナカードは、国民を縛り上げる手段
国がどうやって適切に増税するか。こんな報道がありますよ。
この中に、こんな文章が!
政府の財政再生計画工程表によると、将来的にはカードを活用して有価証券などの金融資産を把握し、資産に応じた医療費負担などの施策を可能にしたい考えもある。
毎日新聞 健康保険証、マイナカードに一本化 河野氏が骨太方針を前倒しか 2022/10/17引用
カンタンに言うと、私たちが税金を使う時は「生活保護を受ける時」みたいな扱いになるんです。
生活保護は、口座残高を証明する必要がありますよね。おまけに、資産があるともらえない時があるし、生命保険は解約しなければいけません。
- 年金受給額
- 医療費支払額
- 各種税負担額
こういう金額が、口座残高により上下する可能性が。
つまり「将来不安だから」とお金を貯めていたら、「これだけ持っているぞ」と政府が負担額を増やせるんです。
超大な権力が日本国民を搾取している「食の戦争」
コロナ禍で、個人経営の店などは壊滅的打撃を受けました。
けれども超富裕層は、もっと金持ちになりましたよ。
この「超富裕層」が持つ「超富裕者権力(プルトクラート)」。
国境を超える「プルトクラート」が在るわけです。「プルトクラート」とはギリシア語の富(プルトス)と権力(クラトス)を繋いだ造語です。そんな超大な権力が日本国民を搾取しているわけです。だから不況や貧困は内政問題としてだけではなく、外交問題としても捉えなければならないわけです。
無思考国家 だから二ホンは滅び行く国になった 秋嶋 亮著 白馬社 p109
これと同じことを、鈴木宣弘さんが指摘しています。
TPPとは、人口1%ながらアメリカの富の40%を握る多国籍な巨大企業中心の、「1%の1%による1%のための」協定であり、大多数を不幸にするものだ。
食の戦争 鈴木宣弘著 文春新書 p128
日本が「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)」に参加してから、いろんな事が起きています。
この変化、「これからは、お金がない人は死ね」ということですよ。ちなみに最近、鈴木さんはこんな事を言っています。
「高いですけど、お金を出せば買えますよ」という世の中になれば、貧困層に餓死者が出る可能性が。子ども食堂が7000か所を超えましたが、「国民が飢えるのは、政府の責任」では?
適当に世論をかわしながら、政府主導で「搾取」の流れを作っているようにしか見えません。
IMFに骨の髄までしゃぶられる「デジタル・ファシズム」
日本国債の長期金利が暴騰、日本の財政が破綻する時……
財政が破綻すれば、債権者である外資が日本政府に対しIMF(国際通貨基金)からの借り入れを要求することは確実です。IMFは多国籍企業のサラ金部門みたいなものですから、おカネを借りると骨までしゃぶられますよ。
無思考国家 だから二ホンは滅び行く国になった 秋嶋 亮著 白馬社 p144
この「しゃぶり方」……この本に、詳しく載っています。
1997年のアジア通貨危機でIMFに介入された後、国を挙げてキャッシュレス計画を推進してきたのが韓国だ。
デジタル・ファシズム 堤未果著 NHK出版新書 p105
財政危機を脱するために国民の消費を促し、常態化していた小売店などの脱税を防止するというのが表向きの理由だったが、その背景には、IMFの指示で財閥が解体された後に国内金融機関を最安値で手に入れた外国人投資家とグローバル企業群の、強い意向が見え隠れしていた。
この本を読めば、「グローバル企業群がビッグデータを駆使して、市民からお金を搾り取る手法」が分かります。
堤さんは、この章の最後を、こう締めくくっています。
政府とマスコミがキャッシュレス礼賛一色の日本で、韓国が抱えるこの爆弾は、果たして他人事だろうか?
デジタル・ファシズム 堤未果著 NHK出版新書 p110
「インボイス制度」「公営ギャンブル」「マイナンバー制度」「キャッシュレスの推進」……市民が何を言っても進められるのは、富の移行の準備だからでは?
これからの日本で何が起きるのか知りたい方は、「デジタル・ファシズム」のご一読をおススメします。
高額療養費制度と子ども手当は、骨抜きになりつつある
「無思考国家」に
高額療養費制度や、国民皆保険制度などが、FTAの枠組みで段階的に骨抜きにされるでしょう。
無思考国家 だから二ホンは滅び行く国になった 秋嶋 亮著 白馬社 p280
とありますけど、本当に、その流れになっていますよ。
財務省が、「高額医療費廃止」を言い出しました。
※2024年5月5日現在、このサイトは削除されています
高額療養費は、以前から「現役並みに収入がある方は、たくさん払ってね」と、少しずつ引き上げられてきました。
そして、今回の「廃止」ですよ。
「子ども手当」も、「こども保険」に変わるかもしれません。これ、やることは一緒でも、財源が違います。つまり、「国民の負担増」です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
政府は、国民が気づかないように、少しずつお金を搾り取るんです。どれだけ「こっそり、計画的に進むか」は、この本を読めばよく分かります。
日本の「食料自給率38%」は、1950年代から計画的に進められ、現在進行形です。
お金があれば、幸せ?
超富裕層は、既に十分金持ちです。世界中の人を苦しめてまで「お金お金」と富を追いかけ、幸せなのでしょうか。
「食の戦争」の最後に、こうあります。
もう一度問いたい。日本では、自己や組織の目先の利益、保身、責任逃れが「行動原理」のキーワードに見えることが多いが、それは日本全体が泥船に乗って沈んでいくことなのだということを、今一度肝に銘じる時である。農産物を安く買いたたいて儲かっていると思っている企業や消費者がいたら、これも間違いである。それによって、国民の食料を生産してくれる産業が疲弊し、縮小してしまったら、結局、みんなが成り立たなくなる。
食の戦争 鈴木宣弘著 文春新書 p206
そして、オレン・ライオンズというネイティブアメリカンによる、国連会議への声明(1977年)をご紹介します。
経済と技術があなた方を手助けしている、しかし、あなた方が平等の原則を用いないならば、経済と技術によって、いずれあなた方は破壊されるだろう。目先の利益や損失などは、未来の世代にとってはなんの意味もない。
それでもあなたの道を行け ジョセフ・ブルチャック編 めるくまーる p137
お金にたよらず、自給する準備を!
超富裕層が大好きな「お金」。政府が訳の分からないことをするのも、「お金」のためです。
けれども、いざという時、お金は食べられません。食べ物がなければ、お金があっても買えませんよ。ですから、何かあって困る前に「自宅の食料自給率」を上げませんか?
プラスチック製品と電気はとても仲良し。脱プラするためには、家電製品を使わないのが近道でした。これから石油に頼れなくなります。薪ストーブを使うのなら、そこで料理をすれば一石二鳥!ここではガスを使って加熱調理する方法をご紹介します。
電気がなくなったら……。鍋でご飯をつくれば、電気は不要。薪でも調理可能です。
玉ねぎ不足で大変な時も、
農家と直接取引していれば、いつもの値段で買えるんです。
タネも「固定種」を買えば翌年から自給できるし、マンションでも「エネルギー自給は可能」ですよ。
政府、マスコミや生協が言うコトは、すべて本当でしょうか?一つひとつ、自分で調べて、考えて、行動しませんか?
調べてみたら、いろんな裏が分かりますよ。
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