スーパーや生協で野菜を買う時、「安全な食べ物がいい」と思いますが、「有機」「特別栽培」いろんな表示があります。結局どれがいいのか、迷っちゃいますよね。
「有機が一番」と思いがちですが、実は違うんです。もっとすごい食べ物があります。ただ、スーパーや生協では多分、お目にかかれません。
そこで今回は
- 有機野菜のしくみ
- 有機以上の農作物と出会う方法
- 本物の味
を、詳しくご紹介します。視点を変えたら、ご近所でステキな農園を見つけられるかも。ぜひ、探してみてください!
有機野菜のしくみ
「有機農産物」という名称。これは、農林水産省が決めた基準をクリアした農作物だけが名乗れる「ブランド名」みたいなモノです。
有機のブランド名は高い
「有機」を名乗るための費用、知っていますか?
40万円以上かかることも!さらに、継続には毎年手続き(費用)が必要です。
事務的な仕事に悩殺される「有機」
おまけに、上の記事を読めばわかる通り「事務仕事」が沢山あるんです。
事務仕事に手間暇かけて、畑の手入れができなくなったら……アホくさいと思いませんか?そもそも、ブランド名って必要?品質が良ければ、それでいいじゃないですか。
「有機認定」の制度は、生産者と消費者の距離が遠くなり、信頼関係が崩れた結果できたのもの。ですから、生産者と消費者が信頼し合えれば、ブランド名は必要ないのです。
有機以上の野菜と出会う方法
「有機以上の農作物を作る農家」を見つける方法、色々あります。ここでは、その一例をご紹介しますね。
「自然栽培」
本物野菜を育てている「明石農園」。
ここは「固定種・無肥料自然栽培」と名乗っています。「有機」を名乗らないのは、たとえ有機農法をクリアする栽培方法でも、認定事業者にならなければ「有機」「紛らわしい表示」は使えないから。
有機栽培でも、化学合成されていない肥料は使えます。
それも使わないのが「自然栽培」。
自然栽培は、一切の肥料・農薬を使用しません。
自然栽培全国普及会 HPより 2022/4/20引用
つまり、「自然栽培」と書いてあれば、「有機栽培」よりも手間暇かかるんだ……と思っていいのです(認定制度がないので、偽装もあるかもしれませんが)。
ちなみに、「固定種」というのは純系種みたいなもの。育つ速さ、大きさなどがバラバラ。一気に収穫できず、手間がかかります。それに対して、「F1(一代雑種)」は、個性がそろっていて一斉に育つので、大量生産に向いています。
※「固定種」と「F1(一代雑種)」の違いについては、コチラ(野口種苗研究所のサイトへ)。
堂々と「有機JAS認証を取得していません」
そして、後で詳しくご紹介する「牛尾農園」も、名前にこだわらず「農作物にこだわる農園」です。
※当農場では有機JAS認証を取得していませんが、有機JAS並みかそれ以上の質を追求しています。今後も有機JAS認証取得の予定はございません。
牛尾農園 HPトップページより 2022/4/20引用
ホームページの冒頭で、堂々と宣言する農園。「農作物に自信があるから」と思いませんか?こういう所では、本物野菜を栽培しています。
もちろん有機もOK
もちろん「有機JAS認証」も目印になりますよ。
「ノースプレインファーム」のすごさは、牛尾農園の次にご紹介します。
安心・安全・美味しい野菜はココにある
つまり、
- 自然栽培
- 有機認証は取得していないけど、品質はそれ以上
こんな表示がある農園には、本物がある可能性があります。
また、育てるのに手間がかかり、大量生産が難しいのが、本物の特徴。だから、大型スーパーや百貨店では販売が難しいかも。
- マルシェやネット販売等、直販がメイン
「広報にお金をかけない(かけられない?)」を念頭に、情報収集してみてくださいね。
次に、その結果、私が出会った「本物をつくり出す農園」をご紹介します!
牛尾農園の野菜、卵
ネットで「平飼い」「たまご」と検索したところ、牛尾農園にヒットしました。ホームページ冒頭に、先ほどご紹介した文言が。それを読んで「ココには本物野菜がある」と確信。早速いろいろ買ってみました。
完全脱プラの梱包
あらかじめ「脱プラでお願いします」「外見は気にしません」とお伝えした結果、届いた箱がコチラ。
「たまご 取り扱い注意!」とはっきり分かればOK。「限りある資源の有効活用」という気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
段ボールを開くと……
たまごは割れないように、段ボールで包まれています。その他は全て、新聞紙。無駄のない包装に、感嘆しました。
個性豊かな野菜たち
中の野菜は……
むれによる変色が一切ない、ピッチピチの状態で届きました。玉ねぎには、葉がついています。かじってみると、ピリリとした刺激の中に、強い甘みが。水菜(右端)は苦味が効いています。
本物野菜は、個性豊かな味がします。
「辛い」「苦い」「えぐい」けれども、それで虫を避けているのですから、当たり前。その奥に潜む「甘い」「滋味あふれるうま味」を調理で引き出すのが、何とも楽しい瞬間なのですよ~。
ちょうど、「自家製のエサだけ、抗生物質は一切使われていない鶏の燻製」があったので
一緒に食べようと思いました。
作った料理 3品
色々考えて、作ったのがコチラ。
サンドイッチ
無水鍋で「ライ麦パン」を焼いて、
ピクルスの代わりに、マリネを入れています。
牛尾農園のレタスを挟んで出来上がり。
コショウ以外は、完全国産。できるだけ原材料から手作りしているので、原材料も把握済み。安心安全、無添加です!
硬い鶏肉を、牛乳で柔らかく
スモークチキンは深い味がするのですが、硬いのが難点。ご飯として食べられないのですよね~。今回は牛乳で煮込んで、パスタソースにしてみました。
ニンジン、玉ねぎなど「牛尾農園の野菜」を使い、塩で味をととのえれば、おいしいパスタの出来上がり。
骨と皮から、良いダシが
残った「骨」「皮」は、コトコト煮込んでダシを取ります。
その時、ニンジンを丸ごと入れました。先ほど紹介したパスタに入っているニンジンは、ここで下味をつけています。
このスープで鍋をつくり……
野菜からだしが出て、さらに旨くなったスープで……
しょうが、しょう油、塩で味をととのえ、締めのラーメンを作りました。生ラーメンを茹でて入れています。
牛尾農園の玉ねぎの葉、キャベツを生のままトッピング。
ラーメンスープに添加物が入っていないので、野菜の味を殺すような「機械的な味」がしません。あっという間に食べてしまいました。
【有機】ノースプレインファームの牛乳・乳製品
ノースプレインファームは、乳製品の「生産」「加工」「販売」を自社で行っています。
そして「有機」を名乗るために、
メインの飼料である牧草は、おもに自社の牧草地で化学肥料や農薬を一切使用せずに栽培。
ノースプレインファーム 私たちのこだわり より 2023/4/25引用
与えるものを、自分たちで作る努力をしているんです。コレ、人も一緒ですよね……自分でご飯を作らないと、自分の健康には責任を持てませんから。
コチラが元祖「生キャラメル」
ココが「生キャラメルを初めて作った会社」と言う事実、ご存知でしたか?
私、知らなかったんです。早速食べたんですけど、後発品とは「全く別の味」でした。
開発秘話は、コチラから。
「いろんな想い」があって、生キャラメルができたんですね~。
チーズの風味がする「伝統製法バター」
ココの「発酵バター」にも、消費者には想像できない「こだわり」が。
この記事を読むと、牛からの贈り物を「ムダなく加工・保存する」という想いを感じます。
その「発酵バター」がコチラ。
ちょっと使っちゃいました!
もちろん、小さいバターも購入可能ですよ。
これが……開封すると「チーズのような、濃厚な香り」がするんです。ヨーロッパの昔話に「紅茶にバターを入れる」というのがあったのですが、このバターなら合うでしょうね!
本来の味は、未知の味
本物の味は「個性豊か」です。なので、そのまま味見。食べ物に「どうやって食べてもらいたい?」と聞く事をおすすめします。
目をつぶって、「食べている」という事に意識を集中するのです。
すると、心の中に食べたいメニューが浮かぶようになります。それを作りましょう。調味料は、塩、しょう油、みそ、みりん、日本酒など、未精製で昔ながらのものを使うと、食べ物の味を引き立ててくれます。
素材がおいしいと、ソース、ドレッシングなどは、あまり必要なくなります。そういう生活をしていると、冷蔵庫の中がスッキリ、買い物も少なめに。そして、腸内細菌にも好影響。お肌や体調が整いますよ。
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