「原発亡国論」を読んで、
- 待機電力はバカにできないぐらい多い
- 「熱で作った電気で熱を作る」のは効率が悪い
こんなことを知りました。そこで、我が家の待機電力を測ってみることにしたのです。
「結構節電してるしな~」「うちは大丈夫」
と、余裕で計ったのですが……びっくり!通信機器の待機電力だけで、20%使っていました。具体的に知るって、恐ろしいですよ。ここで詳しくご紹介します。
使ったワットチェッカー
使ったワットチェッカーは、「エルパ (ELPA) 簡易電力量計 エコキーパ」。
この旧式を使用しています。エアコン、オイルヒーターなど、消費電力が大きいモノには使えないかもしれません。取扱説明書をご確認ください!
このワットチェッカーは、「瞬間的に消費している電力」と、「ワットチェッカーを通過した電力の合計」を教えてくれます。
設定次第では、電気代金やCO2消費量も表示可能です。
測定したテレビ、通信機器はコチラ
テレビに関する電気機器は
- テレビ
- ケーブルテレビのチューナー
- ケーブルテレビのモデム
- 電話のモデム
- 電話の親機
- 電話の子機
これが、切っても切れない関係でつながっています。だから、ずーっとコンセントにつながりっぱなし。待機電力の塊です。
この待機電力を、1つひとつ測定、計算してみました。
テレビ
何もしていないテレビは
上の数字だけ見てくださいね。「30」と表示されています。つまり、現在30Wの電気が流れている、ということです。
テレビを見るのは、
- 平日:朝の1時間+夜の2時間=3時間
- 休日:8時間
つまり、「平日の21時間、休日の16時間は待機電力」ということです。
1年を365日で、平日を239日、休日を126日とすると
- 平日の待機電力:30(W)×21(時間)×239(日)=150570Wh
- 休日の待機電力:30(W)×16(時間)×126(日)=60480Wh
つまり、テレビの待機電力は、1年間に211050Wh(211.05KWh)となります。
テレビ、電話のためのモデム
テレビと電話のために、モデムを2台つけっぱなしにしています。電話も使わない、何も通信していない、テレビも見ていない状態での消費電力は
10Wでした。
電話のモデムは、Wi-Fiにつながっています。なので、どこまでを待機電力にするか……とても難しい所ですが、ざっくり「1日の半分は待機電力」にしてしまいます。
1年間の待機電力は、10(W)×12(時間)×365(日)=43800Wh(43.8kWh)です。
次は、テレビのモデムの計算をします。
テレビを見ていないときも、3Wの電気を消費しています。テレビを見る時間は、上で計算した通りなので、
- 平日の待機電力:3(W)×21(時間)×239(日)=15057Wh
- 休日の待機電力:3(W)×16(時間)×126(日)=6048Wh
つまり、1年間の待機電力は、21105Wh(21.105KWh)となります。
ケーブルテレビの機械
ケーブルテレビを見るための機械も、ずーっと電気がついています。
テレビを見ていなくても、14Wの電気を消費しています。ケーブルテレビの計算時間は、テレビを見る時間と同じにしました。
- 平日の待機電力:14(W)×21(時間)×239(日)=70266Wh
- 休日の待機電力:14(W)×16(時間)×126(日)=28224Wh
つまり、1年間の待機電力は、98490Wh(98.49KWh)となります。
電話の親子機
10年ぐらい前に購入した、留守番機能付き(Faxなし)の電話の場合、
電話を使っていなくても、1Wの電力を消費していました。子機も測定した結果、待機電力は1W。電話はほぼ使わないので、24時間待機中とします。
待機電力は、2(W)×24(時間)×365(日)=17520Wh(17.52kWh)になります。
テレビと通信機器だけ 驚愕の待機電力量
つまり、テレビと通信機器の待機電力だけで
211050+43800+21105+98490+17520=391965Wh(391.965kWh)
の電力を消費していることになります。
これがどういうことか?というと。我が家の電力消費量は、2021年は合計1990kWhなのです。
1年間で消費する電力1990kWhを100%とすると、391kWhは19.6%ほど。
つまり、年間20%ぐらいは通信機器、テレビの待機電力⁉
ということが、明らかになりました。
楽しみながら、節電しよう
本当に驚きました。「待機電力って恐ろしい」と、つくづく感じました。
ここで、何とか対策を取りたくなりますよね。
たとえば、「待機電力をなくするために、寝るときにはテレビと通信機器のコンセントを外しましょう」と決めたら。録画予約、スマホの通信に問題が出ます。テレビはデジタル放送になって以来、夜中に色々通信しているみたいですし。
だから現在は、ココを切るわけにはいかないのです。
家族にストレスをかけてまで節電しても、意味がありません。だから、我が家ではこんな節電をすることにしました。
- 余計な家電製品は買わない
- 家電製品はこまめに掃除する
- 夏の夜間にしか使わないエアコンのコンセントは外す
その他も、ワットチェッカーを使い、消費電力を見える化して、各自できる事をしています。
我が家にとっては、「家内安全」が一番大切なこと。そこを守りつつ、抜けるコンセントは抜いて、楽しく節電しようと思います。
なお、ホームベーカリーや家庭用オーブンレンジでパンを焼いたら、どのぐらい電気を使うか、測ってみました。
詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください!
コメント