【黒歴史】計画的に進む「残留農薬の基準緩和」その手順をご紹介

食の闇

「輸入食品から基準値を超える残留農薬を検出」……こんなニュースを目にすると、「輸入食品って、大丈夫?」気になりますよね。

国産蜂蜜から発がん性疑惑の農薬を検出(猪瀬聖) - エキスパート - Yahoo!ニュース
がんや免疫力の低下、発達障害などを引き起こす疑いが持たれている除草剤が輸入蜂蜜から相次いで検出され問題となっているが、安全と思われていた国産蜂蜜の多くからも、同じ除草剤が検出されていた。約30サンプル

けれども、「残留農薬の種類は、どうやって決まるの?」「その決まりって、だれが決めるの?色々疑問がわいてきます。

そこで、ココでは「ジャガイモ」を例に、

  • 輸入枠拡大のプロセス
  • 農薬と食品添加物の違い
  • 残留農薬が緩和されるきっかけ

を、ご紹介します。

「輸入拡大」のウラには、必ずお金があることが分かりますよ。


農産大国アメリカの戦略

日本の輸入ジャガイモは、

  • 乾燥ジャガイモ
  • 冷凍ジャガイモ
  • 生鮮ジャガイモ 
  • 加工ジャガイモ

に分かれています。

そのうち、「乾燥ジャガイモ」「マッシュポテトのもと」として

「冷凍ジャガイモ」「フライドポテトのもと」として

マクドナルド ポテト一部商品の販売一時休止へ 原料輸入に遅れ | NHKニュース
【NHK】コロナ禍の世界的な物流網の混乱の影響は、大手ハンバーガーチェーンのフライドポテトの販売にも及んでいます。日本マクドナルド…

以前から、日本で流通していました。ただ、「生鮮ジャガイモ」……見たことありますか?ありませんよね。


アメリカは「生鮮ジャガイモ」を輸出したかった

アメリカは農業大国ですから、「生鮮ジャガイモ」を日本に輸出したかったのです。けれども、できなかったのですよ。

なぜなら、アメリカには「日本にいないセンチュウがいるから」

米国ではジャガイモシストセンチュウ(英名:Golden Nematode)は1941年にニューヨーク州で初めて確認され、ジャガイモシロシストセンチュウ(英名:Pale Cyst Nematode、以下PCN)は2006年に初めてアイダホ州で確認された。ばれいしょの根に寄生するセンチュウは根を腐らせ、ばれいしょの生育不良および苗の枯渇をもたらし、放っておくと単収が8割減少することもある。

独立行政法人農畜産業振興機構 海外情報(野菜情報 2017年1月号)米国のばれいしょの生産および輸出動向(前編)より 2022/9/25引用

けれども日本政府は2006年、「アメリカからの強い要請」をうけて、条件付きで輸入を認めました。

その理由は、「2~6月はジャガイモ端境期で、ポテチ業界が困っていたから」らしいのですが……。詳しく説明しますね。


大企業が叫ぶ「イモ不足」の陰に、アメリカが……

2006年、日本政府はカルビー「広島工場、鹿児島工場」の2工場に限り、2月から6月までの期間限定で、生鮮ジャガイモの輸入を認めました。

その理由はコチラ。

https://www.maff.go.jp/j/press/cont2/pdf/20060421press_7c.pdf

上記のPDFからの引用。コレ、アドレスが「農林水産省」ですからね。本当は「米国からの要請」なんですよ~。

そして、カルビーの案内が……文字小さっ

カルビー社会・環境報告書2017 p28 2022/9/25引用

これがきっかけで、カルビーは

2011年に米国農務省海外農業局と米国大使館から「自社の国産品ジャガイモ使用量を減らすことなく、米国産ポテトの輸入にご貢献されています」(米国農務省のWebサイト)と表彰されている。

ITmedia ビジネスオンライン ジャガイモ農家「補助金」の裏に、きたるべき“戦争”への布石 2022/9/25引用

カルビーは、アメリカと強いつながりを持っているのです。


日本の不作が追い風に

そして2016年。4つの台風が、北海道を襲いました。

気象庁 | 台風第7号、第11号、第9号、第10号及び前線による大雨・暴風
気象庁が提供するページです



企業が仕掛ける「祭り」

この時、収穫前の玉ねぎ、にんじん、ジャガイモなどの農作物の多くが、収穫不能に。そして翌2017年、「ポテチの危機」が起きたのです。

カルビーが叫ぶ「ポテチの危機」に見え隠れする米国の影
北海道産ジャガイモ不足でカルビーとコイケヤのポテチが販売休止――。世を騒がせているこのニュース、細かくチェックしてみれば、実はポテチメーカーで「ジャガイモ不足」を声高に喧伝しているのはカルビーのみだということが分かる。これは一体、どういうこ...

けど、これって……大企業主体の「お祭り」じゃないですか?

天災に便乗するアメリカ

そして2018年、アメリカから「通年で生鮮ジャガイモを輸入しなさいよ」という圧力が重くなりました。

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日本で「ジャガイモシロシストセンチュウが、初めて確認された」のにですよ。

ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)は、ばれいしょ等のナス科植物に寄生し、特にばれいしょ生産において被害を及ぼすことが知られています。
平成27年8月、北海道網走市内の一部のほ場において、ジャガイモシロシストセンチュウが我が国で初めて確認されました。
農林水産省では、平成28年10月より植物防疫法に基づく緊急防除を開始し、関係機関と協力の上、本線虫のまん延防止に努めています。

農林水産省 ジャガイモシロシストセンチュウに関する情報 より 2022/9/25引用

この原因を追究するのが、先ですよね。


着々と準備する、日本政府

そんな中、日本政府は「アメリカの生鮮ジャガイモ」受け入れ準備を、ととのえていきます。


ポストハーベスト農薬の審議が始まる

2019年、アメリカで使われるジャガイモのポストハーベスト農薬「ジフェノコナゾール」「食品添加物」にするための審議がスタート。

「ジフェノコナゾールの食品添加物の指定に関する部会報告書(案)」より 2022/9/25引用

しかし、なぜ「食品添加物」なのでしょう。


畑にまくのは「農薬」 収穫後にまくのは「食品添加物」

なぜかというと、「畑に生えている作物には、農薬=農薬取締法」「収穫したら、食品添加物=食品衛生法」と、分けられているからです。

厚生労働省  食品中の残留農薬等   よくある質問より 2022/9/26引用

呼び名が変わると、何となくイメージが変わりますけど、毒性は変わりません。


日本で認められていない農薬を、食品添加物に指定

2021年6月、「ジフェノコナゾール」が、生鮮ジャガイモの防カビ剤として「食品添加物」に指定されました。

生食発0618第1号 令和2年6月18日 食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について より 2022/9/25引用したのが削除されたため、2023/7/27再掲

これで、アメリカ産の生鮮ジャガイモにジフェノコナゾールが残留していても、日本に輸出できます。



こうして、通年輸入が可能に

2020年2月、日本政府は「ポテトチップス用の生鮮ジャガイモ、通年輸入」を解禁。

崩れる量と質の食料安全保障~ジャガイモもついに~【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】
米国産ジャガイモについて、(1)ポテトチップ加工用生鮮ジャガイモの通年輸入解禁(2)生食用ジャガイモの全面輸入解禁に向けた協議(3)防カビ剤の農薬から食品添加物への分類変更(4)その残留基準値の20倍緩和(5)遺伝子組み換えジャガイモの立て...

さらに、「食用ジャガイモの通年輸入解禁」も視野に入れていますよ。

生食用バレイショ/米国が輸入解禁要求/紙議員“農水省は拒否せよ”




何を買うかは、消費者が決める

「輸入農産物の規制緩和」には、大体このような裏があります。

さらに、日本はTPPに加入していますから、

「残留農薬、ホルモン剤まみれの農畜産物」が、これから日本に入ってきます。

それに合わせて「食品表示」も、訳が分からなくなってきましたしね。



本当に「何を食べれば安全なの?」……途方にくれます。ただ、打開策があるんです。それは

信頼できる農家から、直接購入したり

製造過程を全部公開している加工業者を選んだり

森田醤油
森田醤油

ココの醤油は完全国産 木の樽仕込み

できるだけ国産を使うメーカーを選んだり

素材から、自分で手作りしたり

無水鍋ごはん

プラスチック製品と電気はとても仲良し。脱プラするためには、家電製品を使わないのが近道でした。これから石油に頼れなくなります。薪ストーブを使うのなら、そこで料理をすれば一石二鳥!ここではガスを使って加熱調理する方法をご紹介します。

素性が分からない輸入食材を、できるだけ避けること。



面倒かもしれませんが、こういう事の積み重ねが、健康を支えるのです。

コロナ騒動で「政府の発言を鵜呑みにすると、大変なコトになる」って、分かりましたよね。そもそも、大企業や政府の言うコトがすべて正しければ、世の中に「公害」「薬害」はないはずですよ。

ですから、自分に関わることは、自分で調べ、納得してから利用しませんか?それが、これからの社会で健康に生きる秘訣です!




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