いつも使う「石けん」「合成洗剤」(石けんと合成洗剤の違いはこちらを参照ください:こんなに違う!「石けん」と「合成洗剤」)。
「そもそも、石けんでゴシゴシ洗わないといけないかなぁ」「いつもじゃなくても、いいよね」と思いませんか?
そこで、どこまで「脱石けん」できるか試しましたよ~。ちょっとの工夫で「脱石けん」。省エネ、節約、企業依存からの脱却。対策を取った「前」「後」に分けてご紹介します!
台所では「固体石けん」「重曹」だけ
まずは「台所」。必ず石けんを使いますからね~。
台所で使っていた石けん類
台所で使っていたのは、この2種類。
- 台所用固形せっけん
- クレンザー
クレンザーには、いろんな種類があります。我が家にあったのは、ちょっとだけ石けんが入っているタイプ。シンクや鍋を磨くのに、使っていました。
これだけでも十分なのですが、さらに見直しましたよ!
汚れは油→酸性 だからアルカリを!
台所が油で汚れるのは
- 食品に脂が入っている
- 調理に油を使う
からです。そして、油汚れには
- 冷えると固まる
- 時間がたつと酸化してネトネトする
という特徴があります。つまり「酸性の汚れは、アルカリで中和すればOK」。
そこで、汚れ落としには「重曹」をベースにして、
「固形石けん」は補助的に使っています。石けんもアルカリ性なので、どちらをメインにするかは「単価」「入手しやすさ」「すすぎの手間」などで決めてみては?
洗面所・風呂では「固形石けん」のみ!?
お風呂にある「シャンプー」「リンス」……本当に必要ですか?試してみましたよ~!
洗面所・風呂で使っていた石けん類
それぞれの場所で、こんな石けんを使っていました。
【洗面所】
- 歯磨きペースト
- 顔洗い石けん
【風呂】
- 体洗い石けん
- シャンプー
- 風呂洗い石けん
【洗濯機】
- 洗濯用粉石けん
ココから「ゼロベース」で見直しです。その前に「落としている汚れ」の本質を考えました。
汚れの本質を見極める
「体の油」は、必要だから体が作っているもの。いわば、「できたて」「オーダーメイド」です。
「髪」も毎日洗います。洗わないと、かゆくなるし、匂います。けれども、髪先には、血管や神経が通っていません。紫外線や摩擦などのダメージを受けても、再生できません。だから、頭皮から油を出して、髪を保護しているのですよね。
それを「毎日ごしごし洗って、いつ作られたのか分からない油を塗る必要」って、ありますか?「そのバリアを生かす洗い方があるはず」と考えました。
【結論】顔は水で洗う
顔は、水で濡らし、手のひらで押さえ、もみもみすると、余計な油が浮いてきます。耳の後ろはゴシゴシしますが、石けんは不要です。
これだけで、汚れが洗い流せます。
最初のうちは、たまに石けん、化粧水を使っていました。ただ、徐々に減らして、2週間で石けん、化粧水とお別れ。今は「水でもみ洗い」のみです。最後に石けんを使ってから1年経過しましたが、お肌は健康そのものです。
体洗いは不要 頭もお湯で「もみ洗い」
体は洗わなくても匂いません。タモリさんが体を洗わないのは有名な話ですよね。
これと同じ理由で、頭も石けんで洗わなくて良いんです。お湯で「もみ洗い」すれば、余計な油は落ちます。
この時、大切なのは「爪を立てないこと」。頭皮をお湯で十分に濡らした後、指の腹で頭皮をとらえ、マッサージするようにモミモミします。これを頭全体に。
5分以上はもみ続けます。ですから、ちょっとした二の腕トレーニングになりますよ。
すると、髪全体が油脂に包まれ、保護されるんです。洗いあがりは「ベタッとしている!」と感じる方もいるでしょう。ただ、水切れが早く、乾きあがりはしっとり(サラサラにはなりません)。
これを1年続けると、髪が芯から健康な状態に。美容師さんが「ホント、キレイな髪ですね~」とため息をつくような髪になりました。
ただ、現在合成洗剤で洗っている方は、いきなりこれをすると悪影響が出るかも。「合成洗剤→石けん→もみ洗い」と、徐々に頭皮を慣らした方が良いかもしれませんね。
その時も「合成洗剤からいきなり石けんにするのではなく、2か月ぐらいかけて、徐々に変えていった方がよい」と言われています。ご自身の体質に合った方法で、切り替えてください!
洗濯は重曹で
洗濯も、軽い汚れなら重曹で十分です。
72リットルの水に、カップ1の重曹を入れます。
ものすごく汚いモノは、石けんで予洗い。汚れを浮かしてから、石けんを使って洗濯機で洗っています。その結果、洗濯石鹸の消費量が激減。重曹は25kgで4000円弱(2021年12月現在)。圧倒的に低コストです。
歯磨きペースト不要の歯ブラシ
歯磨きには、このブラシを使っています。
ソラデーは歯磨きペースト不要の歯ブラシ。持ち手のところが、ちょっと金属むき出しになっています。そこを水で濡らし、もち手の下部に光を当てると、歯磨きペーストを使わなくても、歯がスベスベに!
ブラシ部分はナイロン製。ブラシが広がってきたら、70℃ぐらいのお湯ですすぎましょう。そうすれば、毛先が元通りになります。ナイロンには、高温で形状が戻る性質があるんです。殺菌も同時にできますよ。
時間ができ、お金が貯まった
汚れの本質を見極め、自分に合った落とし方を見つけたら、洗剤が不要になり、石けん消費量が減りました。「ウチに石けんあったかな?」と在庫確認する頻度が減り、お金を使わなくなり、気持ちも楽になりました。
良い事だらけです。
世の中の人がみんな、こんな生活をしたら。シャンプーやリンスを作らなくてよくなるので、大きな工場が無くなるでしょう。省エネになります。電気消費量も減り、こんな節電要請もなくなりますよ。
家庭部門の消費電力量は、20%もないのです。それなのに「節電」って、変じゃないですか?
本気で脱炭素をするのなら、政府、企業もゼロベースで見直してもらいたいです。そうすれば、あっという間に「2050年に脱炭素化」は達成できるはずですよ!
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