【早わかり】こんなにちがう!「石けん」と「合成洗剤」

プラと生活 

「石けん」と「合成洗剤」どちらもよごれを落とすためのものです。

毎日使うものだから、安心安全、環境にもやさしいものを使いたいですよね。けれども、お店にある洗剤、石けん、柔軟剤…たくさんありすぎて迷ってしまいます。

詳しく調べると、製造方法、よごれの落とし方、環境に及ぼす影響が全く違うのです。ひょっとしたら、あなたの健康にも悪影響を及ぼしているかもしれません…

「石けん」とは?

成分を見てくださいね~

↓こちらでも取り上げたこの画像

成 分  純石けん分(脂肪酸ナトリウム) 炭酸ナトリウム ケイ酸塩

成分に「純石けん分」「脂肪酸ナトリウム」「石けん素地」と書かれているのは「石けん」です。

脂肪酸は身近なもの


「脂肪酸ナトリウム」じつは食べ物に含まれています。食事における三大栄養素は

  • 炭水化物
  • たんぱく質
  • 脂肪

このうち、脂肪が体内で分解されると

  • 脂肪酸
  • グリセリン(モノグリセリド)

この、脂肪酸がナトリウムと一緒になって「脂肪酸ナトリウム」になります。すぐ分解される感じがしませんか?

ナトリウムは粉、固形石けん

「粉せっけん」「固形せっけん」は「脂肪酸ナトリウム」です。洗面台においてある固形せっけんは、

これは 手洗い石けん   表示は 洗濯用石けん なんですね~

「脂肪酸ナトリウム」です。


カリウムは液体石けん

一方、液体石けんは「脂肪酸カリウム」です。

これは 洗濯用 液体せっけん

ハンドソープも見てみましょう

なんかイロイロ入っていますね~ 手の潤いを守るためです きっと

オレイン酸などの脂肪酸を、水酸化K(水酸化カリウム)で中和して作られています。

つくり方の違い

「ナトリウム」「カリウム」でつくり方の差はありません。しかし…

脂肪が体内で分解されると 脂肪酸 ✙ グリセリン(モノグリセリド)

この、「脂肪」「脂肪酸」どちらを使うかで出来たものがちょっと変わります。

脂肪を使うとけん化法
出来上がったせっけんにはグリセリン(モノグリセリド)が含まれます。先ほどのハンドソープが一例です。ただ、作るのに手間がかかります。

脂肪酸を使うと中和法
出来上がったせっけんにはグリセリン(モノグリセリド)が含まれません。髪を洗うとパサパサになりやすいのがコレ。だから保湿成分を入れます。

汚れの落とし方

石けんはアルカリ性、油汚れは酸性です。中和して油汚れを浮かせて落とします。

ただ、水に含まれる金属と反応してせっけんカスができます。これを防ぐために、助剤やキレート剤が入ってることもあります。そして、使う前にお湯に溶かす必要があります。

※助剤に関しては↓こちらをご覧ください。


自然界で分解されやすい「石けん」

「個体」「液体」「ナトリウム」「カリウム」「けん化法」「中和法」ちがいはありますが、分解されやすい、自然にかえる、循環するのは共通です。


合成洗剤

界面活性剤が合成洗剤の目印です。

アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(AE)、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)

こういう、わけの分からないカタカナも目印です。

界面活性剤で汚れを落とす

界面活性剤が水と油の境界を活性化させて、油を布から引きはします。そのつくり方は企業秘密です。

環境に悪影響がある

界面活性剤は問題が多いのです。たとえば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムは

本物質は化学物質排出把握管理促進法第一種指定化学物質(政令番号:24)として指定さ
れているほか、水生生物保全に係る水質目標を優先的に検討すべき物質として選定されてい
る。また、本物質は水環境保全に向けた取組のための要調査項目に選定されている。

化学物質の環境リスク評価 第6巻 (暫定版)p3 

人工合成した化学物質は、あとで毒性が分かることがあります。健康被害があっても因果関係が認められるのはまれ。コロナのワクチンと一緒です。そういう歴史が世界中で繰り返されています。

ところが、その原因を作った企業は、被害が出ても因果関係が証明されないと言い張って補償をしない。もちろん、補償をしたところで、環境問題の場合は、元通りにならないことも多い。
 技術的転嫁は問題を解決しないのだ。むしろ、技術の濫用によって、矛盾は深まっていくばかりなのである。

人新世の「資本論」 斎藤幸平 著 集英社新書 p46
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kindle はあったけど、Audible はなかった…

こうなったら、苦しむのは庶民です。

下水処理場にも負荷がかかる

毎日お世話になっている下水処理場。ココで汚い水をキレイにしてくれるのは微生物です。どれだけ科学技術が進歩してもそれしか方法がないのです。

排水の中に含まれる合成洗剤は、微生物が分解できない、微生物に悪影響があるといわれています。

出典  川崎市上下水道局 化学物質と下水道 2021/10/25引用  注釈、一部加工を加えています

PRTR制度に掲げる化学物質は、下水処理の困難な物質もあるばかりでなく、私たちの健康にも悪影響を及ぼすおそれがあります。これらの物質を含む下水が下水処理場に流入した場合には、処理されずにそのまま環境中に排出されたり、処理に利用している活性汚泥(微生物)に悪影響を及ぼす可能性があります。

川崎市上下水道局 化学物質と下水道 2021/10/25引用

プラスチックが入っているモノもある

香りがいつまでも残る洗剤や柔軟剤。香りを閉じ込める技術にはマイクロカプセルが使われています。マイクロカプセルはプラスチック製です。

そして、良い香りのモトは有害揮発性化学物質(VOC)。最近は香害の原因として有名です。

運動会で使うからと、子どもが学校から借りてきたハチマキから、ものすごく良い香りがっ!1年たっても香りが続きます。

どちらを使うかは、あなた次第

作り方、成分、使った後どうなるか・・・納得できるまで調べて使わないといけない時代になりました。

あなたが使うもので、あなたが病気になる、環境が悪くなることがあるのです。被害者になるのも辛いですが、知らないうちに加害者になるのも嫌ですよね。

カンタン便利の裏には、こういう事実が隠れているかもしれません。お買い物の際、この内容を参考にしていただければと思います。







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