【禁止国続出!】日本では普通に買えるけど、外国では危険だから買えないモノとは?

食の闇

国民の安全を守るため、政府がいろんな対策をしてくれます。ただ、そんな中に「これはどういうコト?」と考えてしまう対策が混じっているときがあります。

「ラウンドアップ」がそんな対応の一つ。ラウンドアップの有効成分「グリホサート」は、シキミ酸経路を阻害して除草……つまり「善玉菌の抗生物質(※後で詳しく説明しますということ。その上、発がん性を指摘され、

Monsanto Admits Untested Roundup Herbicide Could Cause Cancer in Secret Court Documents
In secret internal Monsanto documents released last week by legal firms in the U.S. it was revealed how Monsanto scienti...

米国

独バイエル、除草剤の発がん性めぐる訴訟で和解 1兆円超 - BBCニュース
化学大手の独バイエルは24日、同社の除草剤「ラウンドアップ」の影響でがんになったと訴えられていた訴訟で、109億ドル(約1兆1600億円)を支払うことで和解したと発表した。

2023年には豪州

Class action begins alleging one of the world's most popular weedkillers causes cancer
A class action involving 800 Australians who allege their non-Hodgkin lymphoma was caused by Roundup has begun in Melbou...

カナダでも訴訟が始まり

Ontario Superior Court of Justice Certifies Class Action Against Monsanto and Bayer Regarding Roundup Products
Koskie Minsky LLP is pleased to announce that the Ontario Superior Court of Justice has certified a national class actio...

フランスでは「グリホサートを含む農薬などが、従業員の死因に影響した」として、雇用主が9万5200ユーロ支払うよう命じられました。

Pesticides : un jardinier indemnisé de manière posthume pour un cancer
En 2007, Pascal G. avait été diagnostiqué d’un cancer du système lymphatique à un stade très avancé, après avoir été exp...

こんな感じで、諸外国が問題視しているのに、日本は残留基準を緩くしたままなんですよね~💦

売上No1除草剤に発がん疑惑、禁止国増える中、日本は緩和(猪瀬聖) - エキスパート - Yahoo!ニュース
世界で売上No1の除草剤「グリホサート」に発がん性の疑いが強まり、使用禁止や規制強化に踏み切る動きが欧米やアジアで広がっている。しかし、日本は逆に規制を緩和しており、消費者の間で不安が高まっている。


2021年8月、米国の化学企業が作る組織「Crop Life」「バイエルは2023年までにアメリカの一般家庭市場からグリホサートを引き上げる」と報道しました。

Bayer to Remove Glyphosate from Lawn and Garden Market by 2023
The company will offer alternatives, with glyphosate use remaining for the agricultural industry.

ただ、残念ながらコレはウソで、2023年米国で普通の「ラウンドアップ」に加え、「グリホサートは入っていないけど、もっとやばいモノが入っているラウンドアップ」が新発売されたとのこと。

The World Has Changed, But Monsanto’s Glyphosate Remains - Organic Consumers
August 2, 2023  |  by Alexis Baden-MayerOrganic Consumers Association In 2015, the World Health Organization’s Internati...

でも収益が悪化して、バイエルは投資家から「作物科学部門を切り離せ」と迫られていますよ。

Bayer Investor Harris Sees Potential in Breakup of German Conglomerate
Bayer AG is facing renewed calls for a breakup, with a top investor urging Chief Executive Officer Bill Anderson to resh...

こんな感じで、世界中で物議を醸している「ラウンドアップ」ですが、日本では全く報道されていませんよね~。なぜでしょう?色々調べて、考えてみました。



ラウンドアップはアメリカでも「やっかい者」

なぜ、グリホサートは問題なのでしょう。それには深~い理由があるんです。

  • ラウンドアップ
  • グリホサート
  • モンサント

この関係は、最後に詳しく説明します。まずは、「グリホサートの問題」をご紹介しますね。


和解金で業績悪化

バイエルは2018年6月、モンサント社を買収しました。その年からモンサントの除草剤「ラウンドアップ(有効成分がグリホサート)」の発がん性を巡る訴訟が相次ぎ、株価が大幅に下落しました。

バイエルがモンサントを買収した2018年にカリフォルニア州の裁判所が学校の校庭管理人ががんを発症したのはラウンドアップが原因とし、バイエルに2億8900万㌦の損害賠償支払いを命じた。

長周新聞 バイエル(モンサント)が10万件の訴訟に1兆円で和解 ラウンドアップに発がん性 より 2022/6/22引用

これ以外でもたくさん訴えられ原告団10万人と和解、109億ドル(1ドル100円として1兆900億円)を支払う予定

けれども全然足りません。

2019年8月にバイエルは80億ドルの賠償金を支払う提案をおこない、和解への動きを示した。和解では、バイエルが現在のラウンドアップ訴訟を解決するために、88億ドルから96億ドル支払うことを宣言し、今後の訴えにそなえ追加で12億5000万ドルを用意したとのべた。和解により約9万5000件の訴訟が終結するとしている。だが、今後も約2万5000件の訴訟が未決着のまま残る。

長州新聞 バイエル(モンサント)が10万件の訴訟に1兆円で和解 ラウンドアップに発がん性 より  2021/8/29引用

モンサントを買ったばかりに、バイエルは大金を支払うことになりました。


コロナ禍で業績悪化

そして、コロナ禍。

2021年はそれまで設定していた利益目標を達成できないと発表しました。結果、株価はマイナス13%。

↓これは過去5年の株価変動

線を引いたところで買収…今じゃ2017年最高額の 約1/3

金もうけできると思って買収したのに、お金がかかって仕方がない、利益が全く上がらない……株主に言い訳できない状態が続き、「2023年までにアメリカの一般家庭市場からグリホサートを引き上げる」と発表したのです。


びっくり!日本の対応

なぜか「ラウンドアップ訴訟」が報道されない日本。ドラッグストア、ホームセンターに行くと、除草剤売り場にラウンドアップが並んでいます。

2023/6/19画像引用 画面をクリックしてください

これは、2020年に開催された、全農「POP甲子園」「ラウンドアップ部門 大型陳列」の様子……健康被害がでたら米国、豪州では訴えらるものを、日本では売り込んでいます

2019年には一部輸入農薬に対し、残留基準が緩くなった日本。その結果「市販のお菓子」「学校給食パン」から「グリホサート」が検出されていますよ。

世界に逆行としか、言いようがありません。



世界的には?

諸外国の対応は、デトックスプロジェクトジャパンのサイトで詳しく紹介されています。

世界での規制状況
◆ドイツ 2023年末にグリホサート禁止へ(2019年9月4日)

上記以外にも、日々「全面禁止」「農地以外は禁止」という国や地域が増えています。


「ラウンドアップ」使う前に考えてみて

除草剤は本当に楽です。ただ、よく効くのには訳があるのです。

その「安全」は、本当?

グリホサートは植物の生合成反応経路「シキミ酸経路」が正常に働くのを邪魔します。この経路は植物が生きていくのに必要なモノ。だから、草がすぐ枯れてしまうのです。

シキミ酸経路は、人間にはありません。だから安全とメーカーは言います。

しかし、人間は腸内細菌など微生物と共生しています。私たちはその微生物にビタミン、ホルモン、酵素を作ってもらっているのです。こういう微生物はシキミ酸経路でエネルギーを得ていますよ。

最近流行の病気の原因、「微生物の生態系の乱れ」かもしれませんよ|43企画:味覚と知識を駆使して「旨くて安全な食べ物」を探す環境計量士。
私たちは、人間として1人で生きていると思っています。けれども、「それは違うんじゃないのかな?」と、別な視点をくれるのが、この本です。 最近流行の病気の原因、「微生物の生態系の乱れ」かもしれませんよ……私たちは、人間として1人で生きていると思...

腸内細菌などの微生物に関しては、この本がおススメ。自閉症の原因は抗生物質との記述もあります

つまり、グリホサートは善玉菌の「抗生物質」。それが給食パンやお菓子に入っているんです。

給食パン、市販のパン・お菓子・ビールからも検出


グリホサートの影響を受けない菌類もいるんですけどね、その代表が「カビ類」「ボツリヌス菌」「サルモネラ菌」。このことは国会でも「グリホサート製剤の安全性」は話題になっていて、

シキミ酸経路は細菌類にもある。ヒトの腸内細菌のうち、ボツリヌス菌やサルモネラ菌などの悪玉菌は耐性で生存するが、乳酸菌など善玉菌の多くで減少が報告されている。

農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問主意書 2023/1/12 一部引用
農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問主意書

「腸内細菌に影響ないんですか?」と質問されています。

その回答がコチラ。

 また、御指摘の「腸内細菌への影響」については、ガイドラインにおいても毒性試験における検査項目とはされておらず、農薬の登録に当たってもその検査の実施を求めていないものである。

衆議院議員宮川伸君提出農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問に対する答弁書 2023/1/12一部引用
農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問主意書

つまり「ガイドラインで決められていないから、調べていません」という事。国は、検査すらしていないのです。

善玉菌を殺し、悪玉菌だけ生き残る「抗生物質入り」食品😱。食べ続けたら大変なことになると思いませんか?

グリホサートは、摂取すると髪や尿から出てきます。つまり、腸からそのまま吸収されるんですね~。「私は大丈夫?」と心配になった方。日本でも検査できます。詳細はこちら⬇️

グリホサート残留分析
検査要望が多く寄せられていた除草剤グリホサートについて、精密分析を実施する検査コースがスタートしました。

過敏性腸症候群
炎症性腸疾患
自閉症
関節リウマチや多発性硬化症の自己免疫性疾患
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー性疾患

こういう病気が近年増えている原因は「腸内細菌」とも言われていますから

興味のある方は、一度調べてみてはいかがでしょうか?

モンサントの科学者も認める「発がん性」

ラウンドアップには発がん性、遺伝毒性が疑われています。これはモンサント社の科学者が認めてる事実。

先週、米国の法律事務所が発表したモンサント社の極秘内部文書では、モンサント社の科学者が、同社の主力製品であるグリホサート系除草剤「ラウンドアップ」に発がん性や遺伝毒性のリスクがあることを認識していたことが明らかになった。

Sustainable Pulse Monsanto Admits Untested Roundup Herbicide Could Cause Cancer in Secret Court Documents 2021/9/19引用

それなのに市販されるのは、なぜでしょうね。



この論文、自分で読んでみませんか?

さらに、セラリーニ論文で有名なジル=エリック・セラリーニさん。

GMトウモロコシの発ガン性でセラリーニ論文を改めて否定 EUのG-TwYST
遺伝子組換え(GM)作物の発がん性を指摘するフランス、カーン大学のセラリーニ教授らが行った動物試験について、EUの「G-TwYST」(EUから資金援助を受けたプロジェクトで、遺伝子組み換え植物の2年間安全試験)が行った大規模な検証試験の結果...

これは、あまりに完璧な「ラウンドアップは有害だ」という証拠を突き付けられた大企業が、カネで科学者を買って仕立てた事件ですよ。

Republished study: long-term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize - PubMed
Our findings imply that long-term (2 year) feeding trials need to be conducted to thoroughly evaluate the safety of GM f...

興味のある方は、上記サイトから論文を読んでいただいてもいいですし……日本でも、セラリーニさんの著書が販売されています。本人が、事の顛末を説明していますよ。

きみのインビボ実験の結果が発表されて丸一日もたたないうちに、INRA(フランス国立農学研究所)の専門家で、ILSI(国際生命科学研究機構)のメンバーでもあるジェラール・パスカルは、この実験の何万点というデータをすべて分析し終えたと言ってのけたんだよね。そして翌日の『フィガロ』紙に「こんなものには三文の値打ちもない」と書いた。これが本当だとしたら、めちゃくちゃしごとが早い天才だよ。でもこの実験結果は、発表前に中立的な科学評価団体によって四か月かけて査読され、正式に承認を得たものだった。

「安全な食事」の教科書  ジル=エリック・セラリーニ /ジェローム・ドゥーズレ著 ユサブル p94



ちなみに、今でもセラリーニさんはいろいろ不都合がある生活を強いられているとのことです。

来日した際にお聞きしたところ、今も企業や研究者からの執拗な攻撃が繰り返されており、講演先にもやってくるという。

「安全な食事」の教科書  ジル=エリック・セラリーニ /ジェローム・ドゥーズレ著 ユサブル p8

最初の論文発表が2012年、来日されたのが2019年。論文発表から7年経っても、企業が妨害するのです。

そこまで手間暇かけて妨害するのは、なぜでしょうね🤔。

こういう事実を知った上で使うか使わないか、日本ではあなた次第。そして、こういう「企業寄りの隠蔽」コロナ禍でも繰り返されていますよね。ですから私たちは「ラウンドアップ騒動」から学び、報道を見ればいいんです!




「グリホサート」「ラウンドアップ」「モンサント」「バイエル」とは?

「モンサント」「バイエル」「ラウンドアップ」「グリホサート」……聞いたことはあっても「何が、どう違うの?」と思う方もいるのでは。

ココで一度、ご説明します。

「グリホサート」「ラウンドアップ」のちがいとは?

「グリホサート」が化学物質名。それを有効成分として作られた除草剤が「ラウンドアップ」という商品です。

ラウンドアップの裏を見ると「有効成分 グリホサート」と書かれています。興味のある方は、ドラッグストアなどで確認してみてください。


モンサントはアメリカにあった農薬・種子メーカー

1901年創業の化学企業「モンサント」。主な製品はコチラ。

  • 2,4-D(枯葉剤の主成分)
  • PCB(ポリ塩化ビフェニル カネミ油症事件で有名)
  • DDT(沈黙の春 で詳細が取り上げられている)
  • サッカリン(人工甘味料 発がん性がある?)
  • アスパルテーム(人工甘味料)
  • ポジラック(牛成長ホルモン剤)
  • ジカンバ
  • グリホサート
  • ジカンバ、グリホサート耐性の遺伝子組み換えタネ

・・・・・・

戦争で化学兵器を作った際に得た技術を使って農薬を開発し、その農薬耐性遺伝子組み換え作物のタネを作ってセットで販売。

これがモンサントのビジネスモデルです。

その「モンサント」を買収したのが「バイエル」という製薬会社。もちろん、コロナワクチンにも絡んでますよ。

独バイエル、キュアバクのワクチン生産 他社支援相次ぐ - 日本経済新聞
【フランクフルト=深尾幸生】独医薬・農薬大手のバイエルは1日、新型コロナウイルスワクチンを開発する新興企業の独キュアバクのワクチンを生産すると発表した。ワクチンの供給量不足が指摘されるなか、バイエルのほかノバルティス(スイス)など「メガファ...



詳しく知りたい方に、おススメ図書

「モンサント」について、もっと知りたい方はコチラをどうぞ。

この本をまとめた記事を書きました。輸入食材、本当に怖いですよ。健康を守るため、ご一読をおススメします。


 

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