塩は1997年まで日本政府しか販売できませんでした。
今では誰でも作れますから、私たちは色んな塩を選ぶことができます。だからこそ
- 安心安全
- 体にやさしい塩
が良いですよね。
けれども、スーパーで売られている塩の成分を見ると、よくわからないことが書いてありませんか?これっていいのかな?悪いのかな…判断ができません。
そこで今回、納得できるまで「作り方」「成分の見分け方」を調べました。最後に「美味しい塩の入手先」を紹介していますので、塩選びの参考にしてくださいね。
塩はどこからやってくる?
「塩」の作り方は
- 水に溶けた塩を取り出す
- 土や岩みたいになった塩を使う
大体、この2つです。日本の塩は、
- 昔は「塩田」
- 今は「イオン交換膜(逆浸透膜)」
で作られています。詳しく説明しますね。
昔は「塩田」
昔の作り方の手順は
- 「塩田」と呼ばれる、水分を飛ばすところに塩水をまき、濃い塩水(かん水)を作る
- かん水を煮詰めて塩を取り出す
水分の飛ばし方が色々ありますが、こんな感じで「塩」が作られました。
今は…
今は「イオン交換膜(逆浸透膜)」が使われています。純度の高い塩化ナトリウムを一気にたくさん作れるから、効率的なんですよ~。
一般家庭で使う塩は、純度が高くなくても問題ありません。けれども、食品工場で使うと「大問題」。
ファストフード店のフライドポテト、いつも「同じ味」ですよね。だから、塩の味は「いつも同じ」でなければいけません。高純度の塩が「いつも同じ味」を支えているのです。
輸入した塩をもとに塩を作るのはなぜ?
明治38年から塩専売制が始まり、日本政府しか塩を作れなくなりました。けれども「今まで通り塩を作りたい!」と思う人がいたのです。法律の壁を乗り越えるために考え出されたのが輸入した塩を使って日本で塩を作るという方法。そのなごりで、
この塩は、「天日塩(メキシコ産、またはオーストラリア産)」を使っています。
純粋な「塩化ナトリウム」って?
「イオン交換膜(逆浸透膜)」を使った塩の作り方、ご存知ですか?こんな感じなんですよ~。
イオン交換膜法で残った海水 どうするの?
イオン交換膜をつかうと、分子量が小さいもの(ナトリウム、塩素、カリウムなど)が集まった「濃い塩水の層」ができます。その水を煮詰めると「塩」ができます。
企業のHPをみると、イオン交換膜を使って有害物質(水銀やPCB)をシャットアウトすると書いてあることも。コレを見ると、
- そんな汚い海水を使っているのですか?
- その、残った「汚い成分」はどうしているのですか?
- まさか、そのまま海に流していませんよね?
と思っちゃうんですよ。
キレイに処理して海に流しているのであれば、そんな企業を応援する意味を込めてその塩を買いたいと思います。けれども「塩分の薄い層の処理方法」まで明記しているサイトはありませんでした。
イオン交換膜はプラスチック製 大量の電気を使う
イオン交換膜はプラスチックでできていて、さらに一部は「フッ素樹脂製」。
海水中に電気を流して成分を分けるので、大量に電気を使います。
昔ながらの塩は、ここにあります
それなら、お日様エネルギーで煮詰めたほうが、理にかなっていませんか?
「イオン交換膜を使わない塩」はたくさんあります。各地の塩を知りたい方は、こちらもご一読ください。
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