最近「新型コロナワクチン後遺症」「ロシアによるウクライナ侵攻」で、いろんな情報が飛び交っています。
その中で、「目覚めた」というのが1つのキーワードに。政府やマスコミが言うことは当てにならない、本当の情報を、昔の本やSNSから積極的に取りに行こう!という動きです。
そんなあなたに質問です。「食べ物に関して、目覚めていますか?」
ここでは、農薬や大企業に関して目覚められる本を2冊ご紹介します。
無意識に買っているモノに、住んでいる土地に毒が入ってると分かったら……。食べ物の情報も、積極的に取りに行きたくなりますよ。
モンサント
この本のタイトルはズバリ、モンサント。
発行されたのが2015年なので、バイエルに買収される前。モンサントとして行った悪業が、詳しく書かれています。
いくつかご紹介しますね。
PCB
PCBはポリ塩化ビフェニルと呼ばれる化学物質。日本では、「カネミ油症事件」の原因化学物質として有名です。
モンサントはアメリカ合衆国南東部アラバマ州の都市、アニストンの工場でPCBを製造。そして、水路にPCBを垂れ流しました。
のちにモンサントは、この化学部門をソルーシア社に売却。
いずれにしてもソルーシアへの工場売却は、モンサントの自己保身のための策とみなされている。
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p28
PCB製造による汚染廃棄物。処理に困った会社は、
3万2000トンの汚染廃棄物が、工場の敷地内にある屋外ゴミ置き場に捨てられた。つまり、この町の黒人コミュニティーのど真ん中に捨てられたのである。
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p29
この町では、人々が珍しいがんで亡くなりました。
- 年齢を問わない、珍しいがん
- 多発する流産
- 幼い子どもの就学困難
「これって変じゃない?」と住民が話していた最中、モンサントが、こんなことを言ってきたのです。
- 地域の中心である教会を買い取りたい
- 住宅も、破格で買い取る
この話を、各家庭に個別でしてきました。そして、
- 今後何があっても、絶対裁判で訴えない
という条件を付けたのです。
これがきっかけで、住民は裁判を起こします。かかった費用は、準備だけで700万ドル。1ドル100円としても、7億円です。
「労働者にはお金が無いから、裁判なんて起こせない」
という、モンサントの意図が透けて見えます。
結局、住民側が裁判に勝ちましたが「亡くなった方」「失った健康」は戻ってきません。
ダイオキシン
ダイオキシンは、「人間がつくってしまったもののうち、もっとも危険な毒物」と呼ばれています。
1948年、モンサントは「除草剤の製造工場」を、ウエストバージニア州に作りました。
1949年3月8日、製造ライン上での流出事故により爆発が起き、正体不明の物質が流出した。それは建物内部に立ち込め、風に乗って外部に流れていった。その翌週から、事故に居合わせた工員たちや、敷地の清掃のために動員された工員たちが、当時はまったく知られていなかった皮膚病を発症した。彼らは胸にむかつきを感じ、吐き気に悩まされ、しつこい頭痛に襲われた。
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p67
モンサントは大学の研究所に極秘で調査を依頼。研究所は「事故由来」と報告しましたが、住民にその内容は知らされませんでした。
そして、ベトナム戦争で大量に使われた「枯葉剤」。これにもダイオキシンが入っていました。
(アメリカ空軍歴史局が発行した本に関して、)「ランチハンド」(直訳すれば、「農夫」)という控えめな名前をつけれられたベトナムの化学戦争によって、ダウ・ケミカルやモンサントのような多国籍企業が、どれほど大きな利益にあずかることになったのかを示唆している
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p72
ダイオキシンはベトナムだけでなく、アメリカ軍人も苦しめています。全米ベトナム退役軍人協会の副会長は
「ベトナムから戻ると、目が見えにくくなりました。」と彼は話し出した。「それから3年後、末梢性ニューロパチーという病気の最初の症状が出ました。私の骨は石のようになり、足の指を突き破りました。ある日、私が足を洗っていると、手の中に骨の先っぽがあったのです」
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p76
このほかにも、
- 肺がん
- 肝臓がん
- 白血病
- 神経系の病気
そして、退役軍人の子や孫にも、心身の病気が見られるそうです。
多数の退役軍人が、「政府が危険性を知っていて軍人を守らなかった」のか、調査しました。
「アメリカ政府は、1960年代末まで、ダイオキシンの有毒性について知らされていなかったと思います」。ガーソン・スモガーは私に断言した。彼は、多くのベトナム戦争退役軍人の弁護士でもある。「その理由は単純です。なぜなら、ダウ・ケミカルとモンサントというダイオキシンの二大製造会社は、高い利益を上げる市場を失うことを恐れるあまり、自分たちの所有するデータを必死に隠し続けたからです。これは陰謀と言ってもよいくらいです」
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p78
世界を股にかける大企業というのは、政府の要人を買収し、自分たちを守るのです。
ラウンドアップ
ラウンドアップは、日本でも手軽に買える除草剤です。ラウンドアップの有効成分である「グリホサート」。
現在、研究はグリホサートを癌、生殖障害、ALSのような神経疾患、内分泌かく乱、先天性欠損症などの健康問題に関連付けています。
EHN Glyphosate, explained より 2022/3/14引用
この他にも「妊婦が摂取すれば、早産、子どもの学習障害に影響するのでは?」と言われています。
そして、モンサントの科学者も、発がん性を認めているのですよ。
先週、米国の法律事務所が発表したモンサント社の極秘内部文書では、モンサント社の科学者が、同社の主力製品であるグリホサート系除草剤「ラウンドアップ」に発がん性や遺伝毒性のリスクがあることを認識していたことが明らかになった。
Sustainable PulseMonsanto Admits Untested Roundup Herbicide Could Cause Cancer in Secret Court Documents 2021/9/19引用
だから、アメリカでは一般家庭市場からグリホサートを引き上げるとか言っていますよ。訴えられたら負けは必至、お金がかかりすぎるからだそうです(詳しくはコチラ:【禁止国続出!】日本では普通に買えるけど、外国では危険だから買えないモノとは?)。
それなのに、日本では大売り出し。世界の在庫一斉処分でしょうかね。
そのほかにも色々と書かれているのですが、この後の『「安全な食事」の教科書』で詳しく紹介します。
牛成長ホルモン「ポジラック」
この遺伝子組み換え技術で作られた牛成長ホルモンは、「与えると乳の分泌量が15%増える」と言われていました。実際は、ホルモン剤を打たれた牛は、対照グループの牛より
- 体重がとても軽い
- 甲状腺、肝臓、心臓、腎臓、卵巣が肥大している
- 受精率が52%(対照グループは93%)
- 血中ホルモン濃度が最大で1000倍
モンサントの153ページの記述をまとめました。こんな差が出たのです。
そして、FDA(アメリカ食品医薬品局)の獣医師リチャード・バロウズ博士は、こう語りました。
「牛たちに注射されているのは恐ろしい薬です。牛たちは牛乳工場に変身し、蓄えていた栄養は永久に吸い上げられます。このため、牛の骨は弱くなります。乳房は奇形化し、牛たちは足を引きずるようになり、かろうじて立っているだけです……」
モンサント マリー=モニク・ロバン著 作品社(2015)p183
動物愛護(アニマルウェルフェア)という考え方を持つ欧州では、ポジラックを使用禁止にしています(詳しくはコチラ:内閣府 食品安全関係報告詳細)。
それに対し、アメリカは「科学的根拠がない」として、EUの牛肉に関税をかけています。
ちなみに、日本では「使用禁止だけど、使った肉、乳製品は輸入OK」。アメリカ産の乳製品、肉にはポジラックが入っているかもしれません。
「こんな薬を使った牛乳、怖いから飲みたくない」と思いませんか?アメリカでは、牛乳に「人工ホルモン不使用」と表記したら、モンサントに訴えられるんですよ。
実はこれ、他人事ではありません。日本では、「化学調味料不使用」と書くと訴えられそうな決まりが……。
このガイドラインを知った時、真っ先にポジラックを思い出しました。企業の圧力とは、本当に恐ろしいです。
「安全な食事」の教科書
「安全な食事」の教科書……危険な食品があふれている理由と正しい食と健康を手に入れる方法
この本の著者は、セラリーニ論文で有名なジル=エリック・セラリーニさん。
なせ、この本を書いたかと言うと……
こんな感じで、日本でも「ラウンドアップは毒という論文はウソだ」「ラウンドアップは安全だ」と言われ続けているからです。それが本当かどうか、この本を読めば「おカネを積めば、事実もウソにされる」ことがよく分かりますよ。
セラリーニさんとは?
ジル=エリック・ジラリーニさんは、フランスにあるカン大学の教授です。
かつてわたしはごくふつうの大学の研究者だったが、フランス政府諮問機関である安全規制当局の「専門家」に任命されたのがきっかけで、メーカーによって開発された製品の販売承認システムに関わるようになった。
「安全な食事」の教科書 ジル=エリック・セラリーニ /ジェローム・ドゥーズレ著 ユサブル p15
こうして、フランス国内で流通するものに毒性がないか、調べることになったのです。
正しい実験の反響
セラリーニさんは、ラウンドアップの実験がずさんだったため、自分で厳密に実験しなおしました。
そして発表されたのが、この論文。こちらから全文が読めます。
この結果、膨大な資料を数時間で分析し、「でっち上げだ」と騒ぎ出した人が!
きみのインビボ実験の結果が発表されて丸一日もたたないうちに、INRA(フランス国立農学研究所)の専門家で、ILSI(国際生命科学研究機構)のメンバーでもあるジェラール・パスカルは、この実験の何万点というデータをすべて分析し終えたと言ってのけたんだよね。そして翌日の『フィガロ』紙に「こんなものには三文の値打ちもない」と書いた。これが本当だとしたら、めちゃくちゃしごとが早い天才だよ。でもこの実験結果は、発表前に中立的な科学評価団体によって四か月かけて査読され、正式に承認を得たものだった。
「安全な食事」の教科書 ジル=エリック・セラリーニ /ジェローム・ドゥーズレ著 ユサブル p94
この本を読めば「企業は、お金のために都合の良いデータしか見せない」ことが、よく分かります。
今でも脅かされる自由
ちなみに、今でもセラリーニさんは、不都合がある生活を強いられているとのことです。
来日した際にお聞きしたところ、今も企業や研究者からの執拗な攻撃が繰り返されており、講演先にもやってくるという。
「安全な食事」の教科書 ジル=エリック・セラリーニ /ジェローム・ドゥーズレ著 ユサブル p8
最初の論文発表が2012年、来日されたのが2019年。論文発表から7年経っても、企業が妨害するのです。
それだけ手間暇、お金をかけても、この論文をなかったことにしたい!つまり、「ココに本当のことが書かれている証拠」だと思いませんか?
他人事じゃなく、自分事!
これは、遠い国の出来事ではありません。日本も一緒です。
- 食品添加物、農薬の安全基準がお金で買われている
- 政府は国民の安全を守らない
- 企業は金のために庶民を利用する
こんな、企業の利益を守る決まりができています。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、その最たるものです。
TPPは企業のため
これは、「企業が世界を支配するための決まり」。
たとえば、TPPにはこんな決まりがあります。
- 「あの国の制度は、我が国の利益に反する」と文句が言える
これは、
- アメリカでは、牛乳に「人工ホルモン不使用」と表記したら、モンサントに訴えられる
まさしく、これです。
そして、日本でもこんな決まりができました。
企業のための決まり 日本版
2023年から、「遺伝子組み換え不使用」と書いたらダメになるんです。
そして、こんなガイドラインができてしまいました。
「化学調味料不使用」が使えなくなるのです。
「いやいや、ウチは本当に使っていませんから」と言ってもダメ。「化学調味料って、具体的に何ですか?そんなモノはありませんよ」というのが消費者庁の言い分です。
私たちの「選ぶ権利」「知る権利」が、徐々に狭まっています。
これって、あれじゃない?
この感覚、新型コロナ騒動で感じませんでしたか?
- オミクロン株は危険
- ワクチンは何回打っても安全
- イベルメクチンは効かない
けれども、結局どうなのでしょう。逆の意見がありますよ。「マスクは必要なし」って国もありますが、日本は……。
そして、ロシアによるウクライナ侵攻。ロシア国内にはロシアの情報だけ流れ、日本や欧米には反ロシアの情報だけが流れます。
これって、どうなんでしょうね。両方の意見を聴く必要があるのでは?「大本営発表だけ聞いてたら、全く別の事態に⁉」ってことは、ないのでしょうか。
歴史は勝者が作るもの。だから、だれも知らない阿斗が、何千年経っても「中国でバカの代名詞」なのです。後世の人は、何が正しいのか知ることができません。
けれども確実に言えるのは、いつだって「勝者は大金持ち」「敗者は庶民」ということです。
コロナ、戦争、そして食べ物でも。庶民はだまされないように注意しなければいけません。情報を鵜呑みにしていては、大切な人や、自分の健康を守れませんよ。
そのためには、自分で調べ、選ぶことが大切です。そして選挙は、自分の意思で投票しましょう。
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