生きている限り、ご飯を食べます。だから、調理器具とは一生のお付き合い。つまり、「選び方も大切」「お手入れも大切」なのです。
表紙の無水鍋は、母からもらいました。なので、60年使っています。それなのに現役なのは、いつも適切な手入れをしているからです。
どんな調理器具も、「選び方」「手入れ方法」次第で長くお付き合いできますよ。ココでは、その「買い方」「お手入の仕方」をご紹介します。
※調理器具に取扱説明書が付いている場合は、その指示に従ってくださいね。
「無水鍋」?
我が家で「無水鍋」と呼ばれているモノ。実は「ピースター鍋」というそうです。
けれども、今は製造されていません。
「無水鍋」はHALムスイの登録商標。
だから、本当はダメなのですが、ココでは「無水鍋」と呼ばせてください!
ここで売っています
無水鍋は、通販サイトや、大手百貨店で購入できます。
類似品の「内側がフッ素加工の商品」がありますが、空焚きすると有毒ガスが発生するかも……
こんな「健康被害」が報告されているんですよ。ですから、買うなら元祖「無水鍋」をおススメします。
お手入れ
汚れをきれいに落とし、乾かしてからフタをして、日陰で保管します。
中華鍋、鉄製フライパン(フッ素加工を除く)
中華料理店にありそうな「中華鍋」。これも、色々あるんです。
購入するなら
中華鍋は飯田屋で購入するのが安心です。
この中華鍋を作っているのは「横浜 山田工業所」。
ココの中華鍋は種類が豊富。厚さ、重さが微妙に違うものがたくさんあります。よく分からないときは飯田屋さんに相談しましょう。
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以前中華鍋を購入しましたが、きちんと育てることができませんでした。どれだけ手入れをしても焦げつくのです。「私には中華鍋を育てることはできない」と思っていたら、この中華鍋に出会いました。
この鍋は、他社製品とは全然違います。
飯田屋さんのうたい文句「中国人が買いに来る」は本当ですよ。買うならコレを、おススメします!
買ったら前処理
使う前に徹底的に空焚きして、さび止めのニスを焼き切ります。すごく臭いので、すぐわかります。このにおいがしなくなったらOK。
その後、油を入れて加熱。捨てる野菜(キャベツの外側の葉など)を炒めて捨てます。その後は、布でキレイに拭いてください。
これで前処理完了です。
使用直前は
何も入れずに火にかけます。ちょっと煙が立ってきたら油を回して温めます。
これで準備完了。素材を投入してください。
使用後は
たわしと水で汚れを落とします。せっかくできた油膜がなくなってしまうので、洗剤は使いません。
キレイに汚れを落としたら、ふきんで拭いてから火にかけます。すっかり乾いてちょっと煙が出たら、油を入れ、なじませましょう。余計な油をふき取ればOKです。
冷めてから片づけてください。
ステンレス製フライパン
目玉焼き、餃子を焼く、豆を煮るのはこのフライパン。
飯田屋にもありますが、別な所で買った方が安いです。フタ、取っ手もステンレス製。無水調理OK。ホットケーキもおいしく焼けます。
使用前
説明書通り、酢で全体をきれいに拭きます。その後、水洗いすればOKです。
使用後
このフライパンの場合は、石けんを使っても大丈夫。キレイに洗って乾かします。油を塗る必要はありません。
ただ、油汚れには「重曹」。
以下のように使うと、重曹だけでキレイに落ちます。
- 使用後、温かいフライパンの汚れをヘラと布でさっと落とす
- そこにお湯を入れ、重曹を大さじ2杯程度入れ、放置
- 油汚れが浮き、ヘラでこすればすぐ取れるようになる
調理後すぐに重曹を入れてご飯を食べると、食後には汚れが浮いています。
なお、このフライパンは、食洗器に入れない方がよいみたいです。「劣化を早める可能性があるので、ご注意ください」と説明書に書いてあります。
包丁
包丁も、いろいろ種類がありますよね~。
包丁は鋼製がおすすめ
ホームセンターではステンレス製が主流ですが、長く使うなら「鋼製」。特に、村田刃物「堺菊虎」がおススメです。
昔々、たまたま近所のホームセンターで村田刃物の「堺菊虎」に出会いました。ステンレス製より高価でしたが「錆びます 切れます」と明記されていたのに潔さを感じて購入したんです。
30年使ったら、取っ手の部分が錆びて折れて……。同じメーカーの包丁を買いなおしました。それが上の包丁です。
折れた包丁は、村田刃物さんに持ち込むと、神社でお祓いしてから処分してくれます。
そして「村田刃物」は、なんとホームページがありません。ネットでも取り扱いがありません。興味がある方は、直接お店にお問い合わせください。
錆びないように、乾かして
使ったら、汚れを洗い流して、水分を拭き取り、危なくない所で保管してください。水分が残っていると錆びます。
まな板
まな板は、使う前に水で濡らします。使い終わったら、キレイに拭いて、日陰干し。通気が悪いと、すぐかびます。直射日光に当てると、板がそる場合があります。
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上の写真のまな板は、飯田屋さんで購入した「コロンブスのまないた」これも類似品が多い!ホンモノは、茨城県にある大崎木材店さんが取り扱っている、青森ヒバ製です。
まな板も……本当にいろいろ使いました。けれども、コレが一番です。
結構な厚みがあるので、汚れたり、使い続けて中心がへこんだ時は、金物屋さんに持ち込むと、カンナで平らにしてくれます。できるかどうか、事前にお店へ確認してくださいね。大工さんでも大丈夫。私は、家の工事に来てくれた大工さんにカンナがけしてもらったことがあります。
ボウル
ボウルは、酸に強い「ホーロー製」が便利です。
表面はガラスなので、とがったモノでつつかないように注意してください。すぐ傷つきます。
ホーローは直火OK。ボウルでジャムを煮たり、おかずを温めたり。自由な発想で使いこなしましょう。
フライ返し
このフライ返しはステンレス製。ものすごく薄いので、軽い焦げなら、きれいにこそげ落とせます。
ただ、餃子など重いモノは持ち上げられません。
プラスチック、フッ素加工は一時しのぎにしかならない
プラスチック製の「調理器具」は、環境ホルモンを出す可能性が。
フッ素樹脂もプラスチックの一種。分解されず自然界や人体に蓄積します。最近、その毒性が指摘されていますよ。
私たちは、生まれてからずーっと「プラスチック」「フッ素樹脂加工品」に囲まれて生きていますよね。だから、プラなし生活にすると頭がすっきりしたり、体調が整うかもしれませんよ~。
生涯ご飯を食べるのなら、調理器具とは一生のお付き合い。多少高くても、長くお付き合いできるものを使い、道具とレシピを次世代に引き継ぎませんか?
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