【甘納豆も手作り】手作り水無月は、豆の風味豊かでした

無水鍋ごはん

6月30日には「水無月」。無病息災を願って食べられる和菓子です。

今回これを、甘納豆から手作りしてみました。時間はかかりますけど、手間はかかりません。とにかく簡単な材料しか使いません。

そんな原材料、作り方を詳しくご紹介します。ぜひ一度、作ってみてください!


まずは、甘納豆から

最初に甘納豆を作ります。用意する材料はコチラ。

材料

  • 小豆:200g
  • 砂糖:250g
  • (あれば)高橋孫左衛門商店の粟飴:適量

「高橋孫左衛門商店の粟飴」??ですよね。甘納豆の最後で、詳しくご紹介します。なくてもOK。甘納豆は作れます。

作り方

作り方の「コツ」が3つあります。

  1. 水から煮て、2回煮こぼす
  2. 砂糖を入れる直前の硬さが「甘納豆の硬さ」
  3. 時間をかけて、のんびりと

どういうことかと言うと……作り方と一緒に、ご説明しますよ。動画で確認したい方は、コチラをご覧ください。

まずは甘納豆から



キレイに洗った小豆を水から中火で煮る「コツ1」

キレイに洗った小豆を、水から中火で煮ます。水の量は、豆が水をかぶっていればOK。そして、沸騰したらお湯を捨て、また水を入れ、沸騰したらお湯を捨てます。

これが大切!これをしないと、豆の皮が割れちゃうんです。面倒でも「水から煮て、沸騰したらお湯を捨てる」を2回繰り返しましょう。 これが「コツ1」です。

好みの硬さになるまで、ゆっくり煮る「コツ2」

鍋に水を入れます。水の量は、豆の上に、さらに豆と同じ厚さ分の水がある状態。これで弱火にかけます。沸騰したら、弱火で1時間煮ます。

ただ、ココで私は「保温鍋」を使っています。

これで1時間保温すると、豆がふっくら炊き上がります。持っていない方は、バスタオルで巻いて保温してみましょう。豆に火が通ればいいのですから!

ココで「コツ2」 。保温後の「豆の硬さ」が、「出来上がりの甘納豆の硬さ」になります。

この後、砂糖を入れるのですが、味を付けちゃうと、いくら加熱しても、あまり柔くならないんです。 なので、1時間保温した後、一粒食べて「もっと柔らかい方がいいなぁ」と思ったら、保温時間を延ばしましょう。その時は、弱火で加熱しなおして保温した方が良いですよ!

下味になる甘味を入れる

鍋に砂糖150gを入れ、弱火で沸騰させます。沸騰したら火を止め、一晩放置します。

この作業は、小豆にちょっとだけ甘味を入れるために行います。徐々に強い甘味にしていかないと、表面しか甘くならないのですよ。

そして、味って「冷める時」に染み込んで、なじむんです。二日目のカレーは美味しいと一緒。小豆に甘さが染み込んで、なじむためには必要な時間なんです。

「豆」「液」に分ける

一晩経ったら、ザルとボウルを使って「豆」「液」に分けます。

こんな感じ

液を鍋に戻します。もうちょっと甘味を入れますよ~。

もうちょっと甘味を入れる

鍋のなかの液に、砂糖100gを追加。あれば「高橋孫左衛門商店の粟飴(最後で詳しくご紹介しますね)「水あめ」を追加します。

水あめを入れると、小豆表面にツヤが出て、甘さがからみやすくなります。けれども、無くても大丈夫です!

弱火で砂糖を完全に溶かしてから豆を入れ、1時間保温します。この時も、

  • 保温鍋
  • バスタオルぐるぐる巻き
  • 1時間弱火

どの方法でもOK。豆が甘くなればいいんですから!

甘さが染みたら、弱火で水気を飛ばす

保温して甘さが染みたら、弱火で水気を飛ばします。 「これ以上煮詰めたら、ドロドロになってしまう」と思ったら、火を止めて、「豆」「液」を分けます。

このタイミングは適当。食べておいしければいいので、自己流で決めてください!

砂糖をまぶして、出来上がり!

豆を冷やして、砂糖をまぶせば出来上がりです。

ツヤツヤしています

この甘納豆、豆の味がしっかりするんです。ホント、食べすぎ注意。私はこれで「甘納豆パン」を焼こうと思っています。

時間をかけて、のんびりと「コツ3」

使う材料も少なく、やることも単純なのですが、とにかく待ち時間が長い!

けれども「美味しい食べ物」って、そうかもしれません。米や麦も、半年たたないと収穫できませんからね。それと同じです。

時間をかけて、のんびりと作りましょう。それが、美味しく作るコツです。

純国産のスグレモノ:高橋孫左衛門商店の粟飴

「高橋孫左衛門商店の粟飴」は、原材料がすべて国産。 麦芽糖の原材料「大麦」も栃木産です。

包装には書いていませんが、電話で確認しました。とにかく「昔ながらの製法」にこだわっているお店です。

市販の「水あめ」「麦芽糖」とは、味が全く違います。パンの生地に入れると、イーストが元気に。

もっちもちに、ふくらみますよ~。



水無月を作る

甘納豆が出来たところで、水無月を作りましょう。材料と作り方をご説明しますね。動画で確認したい方は、コチラをご覧ください。

作った甘納豆が乗っています


材料

水無月を作るための材料も、いたってシンプルです。

  • 小麦粉:90g
  • 米粉(うるち米):10g
  • 砂糖:80g
  • 水:300ml
  • 甘納豆:適量

ココでも、こだわりの材料を使っていますよ。最後で詳しくご紹介しますね。

作り方

作り方、けっこうザックリしています。

  1. 米粉、小麦粉、砂糖をよく混ぜる。
  2. 水を3回に分けて入れる。入れるたび、よく混ぜる。
  3. 耐熱容器に2で作った液を入れる。大さじ2程度の液を取っておく。
  4. 無水鍋にお湯を沸かし、落し蓋を入れた「簡易蒸し器」で15分蒸す。
  5. 蒸した耐熱容器を取り出し、甘納豆をのせる。その上から、大さじ2程度の液をまんべんなく流し込む。
  6. 簡易蒸し器で、さらに15分蒸す。
  7. 冷えたら出来上がり!
失敗できないぐらい、アッサリできます

蒸し器がない方は、大きな鍋に落し蓋を入れて「簡易蒸し器」にしましょう。



今回使った耐熱容器は、コチラ。

これで作ると、生地の厚みが4cmぐらいの水無月ができます。豆を入れると5cmぐらいでしょうかねぇ…。

小麦の水無月は、もっちもちで優しい甘さ

「小麦粉を蒸すって、どんな感じだろう」正直、ちょっと不安でした。

それが!ふっくらモッチモチに仕上がりました。米粉100%より柔らかいですね。冷めても「モチモチ感」はそのまま。歯切れも大変よろしく、米100%よりも美味しいのでは?と思います。

今回使った小麦は「明石農園」「農家の小麦粉」

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ココの小麦は8分づきで、風味豊か。小麦の味がするんですよ~。 パンを作ってみた感じでは、中力粉ぐらいのグルテン量。ただ、年によって出来が違うかもしれません。

市販の水無月は上新粉、白玉粉だけのものが多いですよね。けれども米粉より、薄力粉の方が安い!「上新粉と白玉粉、両方は…」という方は、ぜひ「薄力粉メイン、米粉を少し足して」作ってみてください。

「それじゃ、米粉が余っちゃう…」という方。米粉でパンを焼きませんか?

最近の米粉は、いろんな料理に使えますよ~。ぜひお試しください!

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