【素朴な疑問】そもそも、プラスチックの何が問題なの?

プラと生活 

海洋汚染が問題視される「プラスチック」

「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実行計画について

プラスチックの何が問題なの?と思う方も多いのでは。そこで、「プラスチックの問題点」をまとめてみました。

プラスチックを買う時、捨てる時。「こんな事もあるんだな~」と、思い出してみてください。


プラスチックの生い立ち

「プラスチックの歴史」は、結構長いんです。

プラスチックは19世紀には発見されていましたが、開発が進んだのは「第二次世界大戦時」

  • 潜水艦が沈まないように、軽量防水したい
  • 原爆を作るために、化学的に安定なモノが欲しい

どちらにしても、「腐らない」「水を通さない」モノが欲しかったのです。こんな「軍事利用目的」で、プラスチックの開発が進みました。

防水スプレーの「フッ素樹脂」もプラスチックですが、

これも「腐らない」「水を通さない」技術。終戦後、軍事技術を応用して「日用品」になったのが、「防水スプレー」です。

ちなみに、農薬で有名な企業も、軍事技術を応用して「日用品」を作っています。

こうやって「大企業」が金儲けをしているんです。


何から作るの?

プラスチックは「石油」「添加剤」から作られます。

ただ、石油には色んな油が混じっていますよね。その中から同じ構造のモノを集め、「真珠の首飾り」のように繋げていくと、「プラスチックの原材料」ができます。

その原材料を

  • 硬くしたい
  • 柔らかくしたい
  • フカフカにしたい

など、目的に応じ「添加剤」を混ぜ、「新しい科学物質」を作り出すんです。

添加剤の種類

「添加剤」には、いろんな種類があります。

  • 酸化防止剤(酸素と反応してボロボロにならないように)
  • NOx黄変防止剤(ライトのプラスチック部分が黄色になるのを防ぐ)
  • 触媒(化学反応を手助けしてくれる)
  • 難燃剤(プラスチックを燃えづらくする)

これも、最初からレシピが在るわけではなく、たくさん試験をして「発見」するんですよ。

プラスチックも問題だけど、添加剤も問題

その「添加剤」。一例をあげると……

  1. ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸など フタル酸エステル類とも呼ばれる)
  2. ビスフェノール類(ビスフェノールAが有名。たくさん種類がある)
  3. MOCA(MBOCAとも呼ばれる)

これらの添加剤の問題点を、詳しく説明しますね。

脱男性化・女性化の原因?「ジカルボン酸」

ジカルボン酸は「胎児、乳幼児が脱男性化・女性化する原因といわれています。

2005年、ロチェスター大学のシャナ・スワン博士が発表した記念碑的な研究をきっかけに、フタル酸エステル類化学物質は一躍世間の注目を(少なくとも研究者や化学業界の注目を)集めることになった。

フタル酸エステルに触れた母親から生まれた男児に「脱男性化」あるいは「女性化」とも言うべきショッキングな現象が観察されたという。

プラスチック・フリー生活 シャンタル・プラモンドン ジェイ・シンハ 著(2019)p54  ※太字はサイト管理者による

これ、人間での話ですよ。

その後、日本ではこんな決まりができました。

フタル酸エステル類を含有するポリ塩化ビニルに関し、以下の趣旨を器具及び容器包装の規格基準に規定することが適当である。
「油脂、脂肪性食品を含有する食品の器具及び容器包装には、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)を含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を使用してはならない。ただし、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)が溶出又は浸出して食品に混和するおそれのない場合はこの限りでない。」

薬食審第0611001号平成14年6月11日 器具及び容器包装並びにおもちゃの規格基準の改正に関する薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会報告について より 2023/8/2一部引用

「フタル酸エステル類」って言われても、よく分かりませんよね。「塩化ビニル」に使われています。

便利なプラスチック……特に避けたい「塩化ビニル」製品のご紹介|43企画:味覚と知識を駆使して「旨くて安全な食べ物」を探す環境計量士。
プラスチックの中に「塩化ビニル(ポリ塩化ビニル)」というモノがあります。 これ、実は「特に避けたいプラスチック」なんです。と言うのも、塩化ビニルに使われる添加剤「フタル酸エステル」には、環境ホルモンの疑いが。 可塑剤をめぐる最近の動向|安全...

ビンのフタ、黄色いひよこにも入っているのに……それ、子どもが舐めていませんか?こんな状態を放置しているのは「日本政府」です。


環境ホルモンの代名詞「ビスフェノールA」

ビスフェノール類の「ビスフェノールA」。これは「環境ホルモン」として2008年頃からよく知られています。

一方、ビスフェノールAについては、近年、動物の胎児や産仔に対し、これまでの毒性試験では有害な影響が認められなかった量より、極めて低い用量の投与により影響が認められたことが報告されたことから、妊娠されている方(これらの方の胎児)や乳幼児がこの物質を摂取すると影響があるのではないかという懸念が持たれています。

厚生労働省HPより  2021年5月引用    

これは「牛乳の紙パック」から検出されたことがあります。

東京大学大学院新領域創成科学研究科 自然環境学専攻 自然環境構造学分野
山室研究室 山室真澄先生のブログ

不安なので私は「ビン牛乳」を買うようにしていますが……その後、何か対策は取られたんでしょうか。


グリホサートよりヤバイ「MOCA」

「MOCA」は国際がん研究機関で、人に対して発がん性がある「グループ1」になっています。だから、こんな命令が。

厚生労働省は、本日、(一社)日本化学工業協会や化成品工業協会など計4団体に対して、「3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン」(MOCA)※1について、1 法令に基づくばく露防止措置等の徹底、2 膀胱がんに関する検査の実施などを要請しました。

厚生労働省HPより  2021年5月引用   

MOCAを使う際は、この要請に従って「20年だか30年だか保存される名簿」に記入するんですよ……ってつまり「死ぬまで管理される」って事。それだけ「毒」なんです💦

ちなみに、ラウンドアップの有効成分「グリホサート」、人工甘味料の「アスパルテーム」は「グループ2」。人が作った化学物質は、後から毒性が分かるのです。


はっきり問題になると法律で規制されるが……

「吸ってすぐ気を失う」「周囲の人に、同じ症状が出る」

こんなことがあれば、分かりやすいですよね。けれども、そんな化学物質は、実験室で毒性が分かりますから、市販されません。

「プラスチック」も同じ。

生物、人間にも個体間で感受性に差があります。だから、同じ遺伝子を持つきょうだいでも、アレルギーが出たり出なかったりします。

日本の司法的な問題(民事訴訟では訴える側が因果関係を証明しなければならない)もあり、「魚介類が、最近変だよね~」「今までとは違うよね~」と言われても、添加物の影響は見過ごされてきたんです。


今、将来を見据えて問題提起する人がたくさんいる

1960年代から、プラスチックが世界中で使われ始めました。その影響で現在、「地球はプラスチックだらけ」。南極、深海、空気中。どこでも、大小さまざまなプラスチックが漂っています。

また、「マイクロより小さいナノプラスチック問題」も注目されていますよ~

ナノプラスチックを「見る」技術 環境浄化への道
米国の研究者が、環境中のマイクロプラスチックとナノプラスチックに関する研究でスイス国立科学財団から表彰された。

「プラスチックがある」ということは、「添加剤がある」という事。これがもっと「複雑な問題」を引き起こしています。




その「複雑な問題」。下のサイトで参考文献とともにご紹介します。



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