大量生産のパンは外国産小麦を使って大型工場で作られます。安全、環境に配慮されているのかなぁ、と思ったことはありませんか?
オーブン、ホームベーカリーがなくても、手軽に美味しいパンを焼くことができますよ。
- 家電製品は使いません。
- ホームベーカリーは内釜がフッ素樹脂加工。家電製品なので使いません。
国産小麦、水、砂糖、塩、酵母……原材料はこれだけです。安心安全で無添加!原材料はプラ袋に入っていますが、それ以外は脱プラ出来ます。
ここでは非家電脱プラで、真っ白いパンをカンタンに焼く方法をご紹介します。
動画で見たい方はこちらをどうぞ。
無水鍋を使う
オーブンの代わりに、無水鍋を使います。
現在市販されている無水鍋は直径24センチが最大。これは30センチです。
このページ一番最後に、今回使った調理器具、そのお手入れを説明したサイトのリンクを張っています。無水鍋のことは、そこで詳しく説明しています。
必要な材料と分量
今回使った材料はコチラ。
- 強力粉:カップ2強(250~300グラム)
- 水:180ml
- 砂糖:大さじ1
- 塩:1つまみ
- 酵母:小さじ1~2
最後に、おすすめの材料、パンがよくふくらむ「酵母のごちそう」を紹介しています。材料について詳しく知りたい方は、そちらをご一読ください。
こねる
全て無水鍋に入れて
こねます。叩きつける必要はありません。堅さは耳たぶ程度。表面がちょっと滑らかになったらOK。麦芽糖などを入れる時は、ココで入れてください。
生地が柔らかかったら強力粉を足してください。
一次発酵
フタをして寝かせます。目標温度40度。電気を使わず保温します。やかんにお湯を沸かして、それを上に乗せます。
非常用の保温シートでぐるぐる巻きに。
非常用かもしれないけど、我が家では普段使。これで保温はばっちり。なければバスタオルでも大丈夫。夏は日当たりのよい所に出すだけで温かくなります。
ただ、熱くなり過ぎないように注意してください。熱すぎると、イーストの元気がなくなり、ふくらみが悪くなります。
これで40分放置します。指に粉をつけて生地を押し、凹んだまま戻らなければOKです。
形をととのえる
一次発酵が終わったら、空気を抜いて形をととのえます。
生地は冷やさない
この時、生地を冷やしてはいけません。パンのふくらみが悪くなります。私はいつも無水鍋のフタの上で丸めています。
鍋は洗わなくていい
ココで無水鍋の中をきれいに洗うとひっくり返したときにパンが落ちることがあります。
カレーパンを焼いたとき両面を焼きたかったので、キレイに洗って内側に小麦粉を振りました。けれども、白パンを焼く時は洗う必要はありません。
形ができたら、二次発酵させます。
二次発酵
フタをして、やかんを乗せて、40分放置します。(一次発酵を参照してください)
焼く
二次発酵が終わったら、いよいよパンを焼きますよ。火加減は全て弱火です。
弱火で良い香りがするまで焼く(20分ぐらい)
弱火でじっくり過熱します。
香ばしい、おいしそうな香りがするまで弱火にかけます。だいたい20分ぐらいです。
無水鍋の近くで、おいしそうなパンの香りがするぐらいで丁度良いです。焦げた匂いがしたら焼きすぎです。すぐ次に進んでください。
ひっくり返して良い香りがするまで弱火で焼く(10分ぐらい)
クルッとひっくり返して、弱火で焼きます。あまり香りがしませんが、焦げのにおいがしなければOK。この香りのパンが食べたいわぁ……それが、火の止め時です。
火を消して しばらく放置
鍋の取っ手を素手で持てるぐらいになれば大丈夫。20分ぐらいかかります。鍋の方向は上下どちらでもOK。シフォンケーキのように、しぼんでしまうことはありません。
焼き上がり
いつも、シリコンヘラを入れて取り出しています。
シリコン……プラスチックと言えばそうかもしれないけど、こびりついた汚れ落とし等に大活躍。長く大切に使おうと思います。
ちぎってみると……
フワフワ柔らかで もっちもちです。
つまり、電気を使わなくても おいしいパンは焼ける
電気を全く使わなくても美味しいパンは自宅で焼けます。このレシピを応用すれば、あんパンや……
4色パンも作れますよ。
このパンには生クリームを入れています。そうすると、しっとりふわふわになるのですが、自分の重さでつぶれてしまうのですよ……。なので、もっと丁寧なつくり方をしなければいけません。
生クリームを使い、さらにフワッフワにしたいときは、コチラのレシピをご覧ください。
おススメの材料
パンをふくらませるのに大切なのは
- 温度管理
- 素材
です。ここでは、「イーストが元気になる素材」をご紹介します。
強力粉
国産の強力粉を使います。いつも使っている明石農園の小麦粉は八分づき。これを混ぜて焼く時もあります。
イーストは菌ですから、残留農薬に敏感です。明石農園の小麦粉は自然栽培。農薬を一切使ってません。だから、ふわふわのパンに仕上がるんです。
こんな理由で、ポストハーベスト農薬の心配がない、国産小麦を選んでいます。今なら、「ふるさと納税」で、有機栽培の小麦粉を選ぶことができます。
良い小麦に出会えるかもしれませんよ。
砂糖
砂糖は、国産で精製していないものを使っています。いつも生協で購入。ただ、切らしてしまった時は、ホクレンのてんさい糖を買います。
これも、脳天を突き抜けるようなトゲトゲした甘みがない、優しい味がします。
塩
今はいろいろな塩が販売されていますよね。
自分に合う塩を探すのも、楽しいですよ~
酵母
色々使ったのですが、最終的に、これに落ち着きました。
焼きあがったパンがわずかに甘く香ります。
「イーストのごちそう」を入れることも
こういうものを入れると、ふくらみがよくなります。
酒粕
近所のスーパーにある酒かすで大丈夫。大さじ一杯、二杯程度入れるとふくらみが違います。若干お酒の香りもしますがアルコール分は飛んでいます。
イーストのエサ:モルト
モルトはちょっと苦い麦芽糖です。
小さじ半分ぐらい入れます。
国産イーストにはコレ:すべて国産の麦芽糖
モルトの代わりに「100%国産の麦芽糖」を入れてパンを焼いたところ……
劇的なふくらみに。色々試しましたが「高橋孫左衛門商店の粟飴」がダントツでした。
きめ細やかな生地、分かりますか?一つひとつの気泡がが小さいけれど、しっかりしているのですよね。これを入れれば、生クリームなど、乳製品を使わなくても、しっとりふわふわのパンに仕上がります。
ココで使った調理器具は
入手方法、お手入れの仕方はこちらにまとめています。
電気を使わない道具は、手入れ次第で子や孫に引き継げます。正しいお手入れをして、長く使いましょう。
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