無水鍋があれば、電気を使わなくても「カンタンにパンが焼ける」ってご存知ですか?
ココでは、電気を使わず「しっとり」「ふわふわ」「4色」のちぎりパンを焼くコツを、ご紹介します。
必要な道具
ガスコンロを使ってパンを焼く場合は、無水鍋を使います。
無水鍋は、本当に便利です。
- 米を炊く
- クッキーを焼く
- 焼き芋を作る
- 魚を煮る
こんなことも、カンタンにできますよ。
あとは、大きめのコップ、ボウルを4つ用意してください。4色パンなので、4つ。色の数だけ必要です。
材料
今回使った材料はコチラ。
基本の白い生地
- 強力粉:200g
- 40℃のお湯:140ml
- 高橋孫左衛門商店の粟飴:1すくい
- とかち野酵母:5g
- 生クリーム:50ml
- 砂糖:大さじ2
- 塩:1つまみ
これが基本の材料。これに野菜の粉を入れると、色のついた生地になります。2.3.4.の材料、ちょっと意味不明ですよね。けれども、これが大切なのです。生クリームの働きと一緒に、詳しく説明しますよ。
イーストが元気になる、40℃のお湯
パンはイーストの力でふくらませるので、イーストが元気になる40℃のお湯を用意します。ドライイーストが、このひと手間で元気になります。
イーストのごちそう!高橋孫左衛門商店の粟飴
イーストをより一層元気にするために「ごちそう」を入れます。それが、高橋孫左衛門商店の粟飴。
これ、ただの水飴に見えると思うのですが、他社製品とは、イーストの食いつきが全く違います。色々試しましたが、粟飴がダントツでフッカフカに!
やはり、イーストは菌ですからね。残留農薬とか、気候風土に敏感なのだと思います。
国産イースト とかち野酵母
イーストもたくさんありますが、国産のイースト(酵母)がおススメ。「とかち野酵母」は、焼き上がりに甘い香りが加わりますよ。
「白神酵母」も有名ですよね~。
これも、ふんわり柔らかなパンに焼きあがります。ただ、すでに別のイーストがあるのなら、それで焼いてくださいね。
生クリームは、しっとりの素
生クリームを入れると、生地がしっとりします。ただ、入れすぎると、しっとりしすぎて、ふくらみません。
生クリームは200ml入りで販売されていますから、一気に使い切りたいですよね。それで、今回は50mlずつ入れました。量は適当に調整してください。生クリームを増やしたら、その分の水分を減らしましょう。
ちなみに、生クリームは、泡立てても、泡立てなくても、どちらも同じくふくらみます。
- 白・黄・オレンジ色:泡立てた生クリーム
- 緑色:液体の生クリーム
を使いました。見た目で分かりますか?味は一緒でしたよ。
黄色い生地
黄色い生地には、「とうもろこしフレーク」を入れています。
基本の白い生地に、
- とうもろこしフレーク:15g
を追加。フレーク状なので、握りつぶしながら加えました。
オレンジ色の生地
オレンジ色の生地には、「ニンジンフレーク」を15g入れています。
これも、握りつぶしながら加えました。
緑色の生地
緑色の生地には、「乾燥よもぎ」を5g入れています。
これは、粉末なのですが、毛羽立って固まっています。強力粉に入れた後、粉と一緒にもみほぐすと均一になります。
作り方
まず、イーストを元気にさせる準備をしつつ、粉の準備を進めますよ~
イーストを元気にさせる
ヤカンにお湯をたくさん沸かしておきましょう。40℃のお湯のほかにも、発酵させるとき、ヤカンのお湯が必要になります。
お湯を沸かしながら、4つのボウルに強力粉を計り入れます。
粉を計り終えた頃、たぶん、ヤカンのお湯が40℃になっています。4つのコップに140mlずつ入れましょう。指を入れて、ほんわか温かければ、40℃。熱すぎたら、水を足して40℃にしてください。
お湯に粟飴を1すくいずつ溶かします。バターナイフを水でぬらしてすくい取ると、水に落としやすいですよ。
さらに、とかち野酵母(イースト)を5gずつ入れ、溶かします。
ヤカンに水を追加しておいてくださいね。そして火にかけつつ、生地を作ります。
ボウルに砂糖と野菜フレークを追加
白い生地のボウルには、強力粉を15g追加します。
ほかのボウルには、フレーク15gと、乾燥よもぎ5gを入れ、よく混ぜます。すると、こんな色に。
これが白い生地用の粉です。
これが、とうもろこしフレークを入れた、黄色い生地の粉。
これが、ニンジンフレークを入れた、オレンジ色生地の粉。
これが、乾燥よもぎを入れた、緑色生地の粉。
「えっ」というぐらい白いですよね。けれども、これが表紙のような色になるんです。だから、今は色を気にしないでくださいね。
ここに砂糖を入れます。
そして、イースト入りのお湯と、生クリームを入れてこねるのですが、ココで大切なことがあります。
色が薄い生地からこねる
色が薄い生地から、こねましょう。つまり、「白→黄色→オレンジ→緑」の順番で、生地をこねます。すると、手を洗わなくてもいいのです。
粉に、イースト入りのお湯と、生クリーム50gを入れてこねます。
まとまったら、塩を1つまみ入れます。
そして、生地の表面がつるっとして、薄く伸びるまで、力強くこねます。
無水鍋の中に、小さいボウルを入れて、こんな風に発酵させれば、色分けができます。
最初に白い生地をこねますよね。無水鍋に入れ、フタをして、熱いヤカンをのせます。それから、黄色の生地をこねます。出来上がったら、無水鍋に入れ……。を繰り返します。
発酵の時差が出ますが、多少なら問題ありません。
1次発酵
無水鍋のフタをして、お湯がたっぷり入ったヤカンをのせてください。そうすれば、それだけで無水鍋の中は40℃に。冬場は防寒シートをまきます。
防寒シートは、防災リュックに入っていませんか?
引っ張り出して、普段から使いましょうね~。
40分ぐらいたったら、フィンガーテスト。指先に粉をつけて、生地を押します。
凹んだまま戻らなければ、1次発酵完了。形を整えていきますよ。
小さな丸をつくる
パンの形にするとき、ポイントが2つあります。
- こね過ぎない
- 手粉は最低限
こねすぎると、ふくらみません。ベタベタするので手に粉をたくさん付けたくなります。ただ、付けすぎるとふくらみません。
どっちもやって、ボッソボソのパンにしたことがあります。ホント、悲惨でした……。
そんな時は、手に「余った生クリーム」をぬればOK。そうして生地をひとまとめにしたら、小分けします。
無水鍋のフタに生地をのせています。鍋の方に入れてもよいのですが、焼き上がりのパンがふわふわすぎて、ちぎれやすいのですよ。取り出しやすいように、フタに入れました。
色をバラバラにして配置。ふたをして、2次発酵させます。
2次発酵
1次発酵と同じく、熱いヤカンをのせましょう。30~40分おきます。
無水鍋で焼く
無水鍋で焼くときは、
- ごく弱火で20分くらい(良い香りがするまで)
- ひっくり返して、ごく弱火で10分
- そのまま火を止めて、10分以上蒸らす
- 鍋が手で触れるぐらいになったら、出来上がり
この手順で焼きます。
時間は、パンの大きさと火加減によるので、適当に調整してください!すると、こんな感じに焼きあがります。
パンの上が焼けないので、どうしても表面が凸凹したパンになりますが、しっとりふわふわですよ~
市販のパンは添加物がたくさん使われていますが、これは完全無添加。材料を選んで、温度管理をしっかりすれば、しっとりふわふわのパンを手軽に作れるのです。
石油、電気が値上がりしていますよね。けれども寒いときも、ガスでご飯を作ったら、それだけで家の中はポッカポカです。
節電、無添加、節約レシピ。ぜひ、お試しください!
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