【正しく知って、正しく応援】日本の酪農業を応援する方法…色々あります!

本物の食物

今、日本の酪農業が大変なんです。政府に振り回されて「酪農・農業をやめる人が続出している」って、知っていますか?

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けどね、国会議員や役人は困りません。なぜなら「彼らは正規公務員だから」。おカネとコネがあるから、どんな時でも食べ物を買うことができますからね。

日本の農家・酪農家がいなくなって困るのは「私たち庶民」です。

スーパーから生鮮食料品がなくなり、あっても高額……という「食料危機」。それを、政府がわざと作ろうとしていませんか?



そんな食料危機に備えて「小規模生産者と直接つながる方法」は、ご紹介しているので……

ココでは「消費者の声を、直接声を届ける方法」をご紹介します。

食べものがないと、私たちは生きていけません。だから、農業が狙われるんです。そして、政府が動かないなら、私たちが動けばいいんですよ。

この記事を参考に、お店や自治体に直接声を届けてください。そして、何か反応があったら、SNSで拡散してください。それが、他の行動につながり、良い循環を生み出しますよ!


小売店に声を届ける

まず、もっともカンタンな方法をご紹介しますね。

いつも買い物をする「スーパー」に、「お客様の声」というコーナーはありませんか?たとえば……

ちょっとちがうけど……こんなのです

お店がこういう「紙」を用意していれば、ココに色々書けばいいんです。

たとえば今、入手困難な「国産クリームチーズ」

店舗で買うと1500円ぐらいなのに……。ネットで買うと高いんですよね~。

このチーズを使いたいのであれば「これを取り扱ってください。店頭に並んでいる輸入品より、格安で高品質ですよ。」等、お店側のメリット(高品質で格安)も明記して投函。お店も、意見を受け入れやすくなります。

こんな感じで、自分で利用するものに関して、具体的に提案してみましょう。

「お客様の声」の他にも

  • 電話
  • メール
  • ホームページのお問い合わせフォーム

いろんな方法があります。お好きな手段を選んで、声を上げてみてください。


メーカーに声を届ける

小売店に働きかけても、メーカーが作ってくれないと、どうにもなりません。だから「メーカーに直接声を届ける」のも、とても大切です。

以前「ゲノム編集トマト」に疑問を持った人たちが、トマトを使うメーカーに大勢で問い合わせをした結果、メーカーから「ゲノム編集トマトは使いません」という回答を引き出したことがあるんです。

【回答】トマト加工品メーカーへのゲノム編集トマト使用に関する質問状への回答(2022年3月22日) – 日本消費者連盟 | すこやかないのちを未来へ

消費者の声は「大きな力」を持っていますよ。だから、メーカーに「国産牛乳だけを使った商品を、たくさん作ってほしい」などと提案すればよいのです。


たとえば、いつも使っている「シチューのルー」。どこの牛乳を使っていますか?

これ、だまされないでくださいね。このパッケージから分かることは

ハウス 北海道シチュークリーム より、画像をお借りしています

「北海道産生乳100%」「生クリームとナチュラルチーズだけ」

原材料(上のサイトから引用)を見ると……

たくさん使っているモノから記入されていますよ

「ナチュラルチーズ」「生クリーム」より「脱脂粉乳」がたくさん使われているのに、国産かどうかわからないんです。

そして、この他にも「濃縮生クリーム」「チーズ加工品」「ホエイパウダー」「乳等加工品」「焦がしバターオイル」……国産かどうか「不明」です。

一生懸命調べると、全て「国産」だって分かりますけど。

180g 北海道シチュー <クリーム>
・北海道産生乳100%の生クリームとナチュラルチーズを使った、とてもクリーミーなシチューです。

この、ややこしい表示の原因は「消費者庁のガイドライン」

コレに従わないと「消費者庁から目をつけられる」ので、企業は従っているんです。

これ、分かりやすいですか?

意見がある方は「消費者庁の窓口」、メーカーの「問い合わせ窓口」に直接声を届けましょう。そして、改善されるまで買わなきゃいいんです。シチューは「クリームチーズ」を使えば、カンタンに作れますから。

メーカーだって、買ってもらえなければ消費者庁に文句を言うでしょ。

消費者が動けば「分かりやすい表示」「添加物が少ない」「良質」「格安」そして「日本酪農を応援できる」……良い事ばかりですよ!

地方自治体に声を届ける

「地方自治体に声を届ける方法」を、目的別にご紹介します。

学校給食を変える

学校給食は、大きなカギを握っています。なぜなら「必ず需要があるから」

韓国・ソウル市では、1998年頃から学校給食の「直営」「国産」「無償化」の3大要求を掲げ、それを実現しました。

2021年からソウル市内すべての小・中・高校で“オーガニック無償給食”施行
一般・特性化・自律・特別目的高校、私立小、国際中も含む 現在は高校生の15%に給食費支援…「実施後は申請不要」 年間700億円の予算所要…教育庁50%・市30%・区20% 2019年に9区が参加…2021年までに16区が追加で参加

日本では……たとえば「給食のチーズ」

雪印メグミルク6Pチーズ より 2022/12/8 引用

原材料名:ナチュラルチーズ(外国製造、国内製造)……これ、日本の牛乳は使っていないのでは?

国産牛乳を捨てて「輸入チーズ」って、おかしくないですか?

「たまには国産チーズにしてください」と提案したいときは、日本酪農の現状を伝える資料を作り、一緒に提出すると効果的。「お金がなくて無理」と言われるかもしれませんが、多数の声が集まれば、相手も無視できませんよ。

給食を変えたい場合、どこに声を届けてよいのか分かりませんよね。そういう時は「学校か自治体に聞く」のが確実です。

もしくは……こんな方法もありますよ⬇️

行政を動かす「請願」「陳情」「要望」「意見書」

韓国で学校給食が「直営」「国産」「無償化」されたきっかけは「選挙」

ソウル市の小中高 今年から全学年で給食無償化 | 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は15日、国公立と私立を問わず、今年から市内のすべての小中高校(特殊学校含む)で給食を無償化すると発表した。同市は2011年から学校の給食無償化...

つまり「自治体の方針」「国産重視」に変えてしまえばいいのです。



そのために「請願」「陳情」「要望」「意見書」を出してみませんか?……と言われても「どうやって書くの?」「誰に出すの?」

私も知らなかったので、調べてまとめました~

この他に「日本消費者連盟」でも、「消費者リポート No.1663 2022.11.20号」で要望書の書き方を紹介しています。

ゲノム編集トマト苗を「受け取らない」自治体を増やそう – 日本消費者連盟 | すこやかないのちを未来へ

興味のある方は、ぜひ購入してください。



表舞台に出る必要はない

今まで紹介した方法。すべて「自分だけで実行可能」です。

ちなみに、私は他にも色々試しています。今回は、その中でも、効果が高そうな方法を選りすぐって紹介しました。

意見は、陰で言えばタダの「陰口」。相手に届くように、受け入れやすい提案をすれば、聞き届けられますよ。


正しい声を届けるために、酪農業の現状を知ろう

そして「正しい声を上げる」ためには、問題点を「正しく知る」のが大切です。

SNSで「大変だ~」と言われているから、ついつい同調しちゃいますけど、何がどう「大変」なのか。具体的に説明できないと、提案が相手の心に届きません。



まず、大きな問題は

  • ウクライナ危機
  • 円安

そのために「ガソリン」「加温用の重油」「農業用品」「肥料」「飼料」「包装資材」そして「タネ」……すべて高騰しています。


その他の問題点を、いくつかご紹介しますね。

酪農業の現状

今、問題になっているのは主に「乳牛」

  1. 牛乳が売れない
  2. チーズ・バター・脱脂粉乳が売れない
  3. 小牛が安く買いたたかれる

それぞれ、詳しく説明します。

牛乳が売れない

コロナ禍の影響で、牛乳が余っています。

牛乳5000t廃棄なの? 簡単でない裏事情 井出留美の「食品ロスの処方箋」【9】
コロナ禍で度々話題になった牛乳の余剰問題。「バターにすればいい」などの声が上がりますが、ことはそう単純ではありません。構造を解説します。

朝日新聞の報道だと、こんな感じです。


チーズ・バター・脱脂粉乳が売れない

牛乳が売れないので、脱脂粉乳を作りましたが、それも余っています。

ただ、日本は「脱脂粉乳・バターを輸入」しているのを、ご存知ですか?

脱脂粉乳・バターの安定供給のために:農林水産省

輸入品を大企業が加工し、私たちが消費しているんです。

あと、牛乳には複雑な問題があって

わずか数年で、牛乳が不足から過剰になった仕組み 〜行き当たりばったりの政策 時代遅れになった過去の成功体験~
キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)のオフィシャルサイトです。キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)は政治、経済、環境、社会情勢に関する調査・分析・研究、および政策研究・提言を行うシンクタンクです。今後の日本と世界の発展に寄与すること...

「加工乳」「脱脂粉乳」「バター」で作ります。だから、この2つを輸入している限り、酪農家が抱える問題は解決しません。

酪農家が生産するのは「生乳」。消費者は生乳が「殺菌・パック」「乳製品に加工」されないと購入できないのも、大きな問題です。

だから、

  • 加工場を巻き込んで、国産を流通させる
  • ふるさと納税を利用して、生産者と消費者を結ぶ 
  • 農家が加工を手掛ける

こういった「生産者と消費者を結ぶ手段」が必要なのです。

ちなみに、米国で「大企業の薬品・飼料にたよらず、補助金なしで黒字経営」している農家 ゲイブ・ブラウンさんは

自分で食肉加工場を作りました。

つまり「黒字化するには、中抜きをなくす必要」があったんですね~。消費者も、そこをよく理解して、農家を応援する必要がありますよ。


小牛が安く買いたたかれる

乳牛は、出産しないと牛乳を出しません。

だから、定期的に出産するのですが、もちろんオスも生まれます。オスの子牛は、ある程度育てて「お肉」に……つまり、高騰している「飼料」を与える必要があるのです。

そのため、一時期「オス小牛1頭16万円」だったのが、今は「110円」に。

子牛1頭100円…セリが大暴落 コロナ・戦争・円安で“酪農王国”北海道が崩壊の危機|FNNプライムオンライン
様々な業種に逆風をもたらした、新型コロナウイルス。この"コロナ禍"に打ち勝つため、努力を続けてきたものの、新たな逆風にさらされている人々がいる。北海道の基幹産業の一角を担う、酪農家だ。今やコロナ禍まっただ中をも上回る苦境に立たされ、業界は崩...

肉の需要より、エサ代がかさむので、小牛価格が暴落してるんです。

農業の現状

農業も、大変なことになっています。

10年後には、農家がいなくなる⁉

「農家の平均年齢」ご存知ですか?

新規就農者の35%が離農する現実──未来の農業の担い手を定着させる方法とは? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
高い離農率が明らかになった新規就農者に必要なこととは何か。総務省が発表した「農業労働力の確保に関する行政評価・監視-新規就農の促進対策を中心として-」のレポートから離農の現状と原因、今後の対策などを考察する。

なんと「66.6歳(2017年)」……一般企業なら、全員退職している年齢です。20年後、日本に農業従事者はいるのでしょうか。



いなくなって、困るのは「庶民」ですよ!

米を作ると赤字

自給率100%の米。「作るだけ、農家は赤字」になるって、ご存知ですか?

米価下落と肥料高騰 水田経営の赤字拡大 農中総研が試算
農林中金総研は7月20日に開いた緊急フォーラム「世界と日本の食料安全保障を考える」のなかで、米価下落と肥料価格高騰で水田作経営で赤字幅が拡大するとの試算を明らかにした。

今年は小売価格が上がったので、補助金もらってギリギリラインです。

けれども、農家から米を買い取り流通させている「全農が赤字」とは、一度も聞いたことがありません。


問題の本質は「中抜き」

だから問題は「中抜き」なんですよ。それを防ぐために、私たちは生産者から「直接購入」すればいいんです。

探せば「生産者」は、近所にたくさんいます。そこに声をかけ、直接購入しましょう。

小規模酪農家の中には「自分たちで加工しているところ」もありますから、色々検索してみてください。

自分で調べ、考え、行動する。

コレが一番大切です。できる事を、できる時に実行すればOK。みんなが行動すれば、日本はもっといい国になりますよ!

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