やさしく解説「昔ながらの油」と「ヘキサン抽出の油」は何がちがうの?

本物の食物

お店に行くと、たくさん油が並んでいます。「何を買えば良いのだろう」……悩む方も多いのでは。

原材料も色々なのですが、「しぼり方」にも差があります。せっかく買うのであれば、環境にやさしく、体にもやさしい、持続可能なものを買いたいと思いませんか?

ここでは、その「しぼり方」「原材料」のちがいを、詳しくご紹介します。


市販の油は、ヘキサン抽出が圧倒的に多い

市販の油は「輸入された原材料」「ヘキサン抽出する」ケースが圧倒的。どういうことか、詳しくご説明しますね。

※「ヘキサン」に関しては、一番最後で詳しく説明しますね。

こうやって油を抽出

たとえば、「大豆油をしぼる」。

大豆中の油とヘキサンが、効率よく出会うように、豆を押しつぶします。その「つぶした大豆」「ヘキサン」に入れて加熱します。

画像はイメージです

すると、大豆は「ヘキサンと手をつないだ油」「脱脂加工大豆(油の抜け殻)」に分かれます。

画像はイメージです

この「大豆油入りヘキサン」を、沸点の違いを利用して「ヘキサン」「大豆油」に分けるのですよ。

その「大豆油」を、お湯で洗ったり、中和したり、漂白したり……処理をして「食用油」ができます。

油以外のモノも抽出される

実は、プラスチックから添加剤を取り出すときも「ヘキサン抽出」をします。

もし、大豆に

  • プラスチックが付いていた
  • 油に溶ける農薬がついていた

こんな事があったら。油に溶ける成分は、一緒に抽出されます。後処理で取り除けるのでしょうかね……


昔ながらの油とは

第二次世界大戦前、油はしぼっていました。その後、お湯で洗ったり、ろ過したり。今でも、瓶や缶に詰められて、販売されています。


【ポイント7倍】最大22.5倍!国産 菜種油 圧搾 国産100% なたね油 600g 6本セット 米澤製油



国産の食用油は缶詰、瓶詰が多い気がします。プラスチック容器には大体添加剤が使われていますから、油を入れていると(使われていれば)添加剤が抽出される気が……。まさか、そんな事はないでしょうけど。

その点、昔ながらの油には、その心配が一切不要。安心して使えます。


原材料が、全く違う

ヘキサン抽出の油に使われる大豆、菜種は、手間を省くため遺伝子組み換え技術、専用の除草剤を使い、大型農業機械で一括管理、外国で栽培された作物です。

船で日本に運ばれ、大工場に送られ、種からヘキサンで抽出した後も、薬品で色々処理をした油。そういう油が、はたして「持続可能」「健康的」でしょうか。


油を作る大工場、そこで働く人は厳重に守られています。守るためにも、資源をたくさん使います。

ヘキサンは回収して再利用しているかもしれません。しかし、使った薬剤、廃液はそのまま捨てると環境に悪影響があるため、無毒化して捨てなければいけません。

一方、「昔ながらの油」は、日本で代々品種改良された大豆や菜種。その種から、しぼられて、ろ過された油なのです。

「油のしぼりかす」はそのまま「肥料」として販売されていることも。

菜種油粕|商品紹介|米澤製油株式会社
有機肥料・飼料としてお使いいただける菜種の油粕です。圧搾法のみで搾油した油粕ですので、油分が多く、長持ちします。

廃液はすべて天然素材由来ですから、処理も簡単です。


決定的に違うのは「効率」

「ヘキサン抽出」「昔ながらのしぼり方」

決定的に違うのは効率です。

油の抽出率が、ヘキサン抽出だと99%以上ですが、昔ながらのしぼり方だと80~90%ぐらい。ヘキサン抽出は大変効率的なのです。


私たちが買うもので、地球環境が変わってしまう

国産油は、一般的な油より高いですよね。

ただ、なぜヘキサン抽出の油は安いのでしょうか。海外から運んできて、色々手間をかけているのに。変だと思いませんか?

これは「3つの転嫁」のおかげです。

大企業の儲け方を、3つに分けてご紹介!

企業努力、コスト削減、効率化。いろいろ言い訳はあるでしょうが、「弱い立場の国、人、自然から奪い取っているから安い」のです。

そして、私たちが「安いだけの商品」を選ぶのは、「大企業の搾取を応援する」ことにつながるんですよ。


それはイヤ、という方におすすめ

こうやって、私たちの消費行動が、私たちを貧しくする……それはイヤじゃないですか?

だからこそ、「消費者の選択」が、とても大切なのですよ。

大企業は「カンタン」「便利」を売り込んできます。政府もそれを後押しします。そんな時、「どうして、それが可能なの?」「なぜ、今なの?」と考えてみませんか?

その疑問が、これから健康に生きるコツかもしれませんよ。



「ヘキサン」とは?

ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)は、大豆や菜種から油を搾り取るときに一般的に使われている化学物質です。ヘキサンにも色々ありますが、代表格はシクロヘキサン、ノルマルヘキサン。この二つのヘキサンの性質、違いをざっくり説明します。


ノルマルヘキサン「n-ヘキサン」500ml  溶剤


  1. ノルマルは「普通の」、シクロは「環状」という意味。
  2. ヘキサは6という意味。6個の炭素がつながっている状態。
  3. 化学式はノルマルヘキサン「C6H14」、シクロヘキサン「C6H12」。
  4. ノルマルは70度弱、シクロは80度ぐらいで気体になる。

そのため、ほかのヘキサンと区別したいときは「ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)」と表記されるのです。(※ここのページで使われる「ヘキサン」はすべて「ノルマルヘキサン」です) 

コメント

タイトルとURLをコピーしました