毎週のように、無水鍋でパンを焼いています。「冷蔵庫の残り物で」「季節を考えて」……気が付いたら、色んなパンを焼いていました。
「どんなパンを焼いてきたか」……その一部を、ココでご紹介します。
読んでいただければ、「いい加減でいいんだ~」「手軽に焼けるのね」というのが分かるはず。たしかに、手順はありますよ。けどね、それだけ守ればいいんです。
パンを焼くのに最も大切な「基本の白パン」、オーブン代わりの「無水鍋情報」は、一番最後にご紹介しています。週末は、自由にパンを作ってみませんか?
甘いパン部門
甘いパン、いろいろあります。その時々の素材で、いろんなパンを焼いていますよ~。
あんパン
甘いパンと言えば「あんパン」
あんも手作り。小豆、金時、花豆を使ってくださいね。
- 豆を24時間ぐらい水に浸す
- 弱火でコトコト煮る
- すべての豆が柔らかくなったら、自分の好みで砂糖を投入
- 焦げ付かないように、好きな固さまで水分を飛ばす
最後に、入れたければ塩を一つまみ。それで完成です。
つきっきりなのは最後だけ。あとは基本、放置です。想像すると難しそうなことでも、やってみると意外とカンタン。一度作ってみませんか?
メロンパン
メロンパンは、線を引いていません。グラニュー糖も振りかけていません。
レモンを入れた、甘い生地で包んでいます。中はこんな感じ。
手作りの「りんごと梅ジャム」が入っています。これは「おもし」。無水鍋で焼くとき、ひっくり返すんですけどね。その時、ちょっと重いモノを入れておくと、縦長になってくれるのですよ。
このパンではこうやって、メロンパンの甘い生地が密着するのを防いでいます。
マリトッツォ
まん丸のパンも焼けますよ。
丸いパンを焼きたいときは、クッキングペーパーで筒を作り、そこに生地を入れて焼くと丸くなります。
どんな形も、工夫次第です。
シナモンロール
無水鍋を使うと、大きな丸いパンが焼きあがります。その特徴を利用すると、こんなパンも焼けますよ。
これ、結構な「迫力」「食べ応え」。なのに、「310円」で出来るんです!
市販品だと、小さくても結構なお値段ですけどね。
さらに、自宅にある食材って「シナモンロールのためだけに」買わないじゃないですか。「色んな料理に使う一環」ですよね。
そういう視点で見ると、大袋で一括購入できる手作りは、「エコでお得」です。
しょっぱいパン
しょっぱいパンも美味しいですよね。ハムやサラミが余った時に焼きます。
サラミチーズパン
これは、正月に買った酒のつまみが余ったので焼きました。
明石農園の小麦粉で焼いているので、若干色がついています。
切ったパンの写真を撮っていないんですよ……。ごめんなさい。けれども、とても美味しかったです!
ソーセージチーズパン
弁当のおかずに買っていたソーセージ。賞味期限が切れそうなときは、パンに入れます。
切ると、こんな感じ。
ケチャップを入れたら、もっとかわいかったかも。
驚異のふくらみ「カレーパン」
パンを焼くとき、酵母の働きはとても重要です。手触り、食感を左右しますからね。「麦芽糖」は、微生物のごちそう。入れるとふくらみが変わります。
今回は、すべて国産高橋孫左衛門商店の「粟飴」を入れて、カレーパンを焼いてみました。
色んな麦芽糖、水飴、モルトを使いましたが、粟飴は、全く別物。驚異のふくらみ方です。国産酵母の好みにぴったりなのかもしれません。
さらに、ココで使った小麦粉が「明石農園 農家の小麦粉」
残留農薬ゼロ。国産イースト、粟飴と相性が抜群です。
断面を見てみましょう。
きめ細やかな発泡、それぞれがしっかりしているので、触ると「もっちり、ふわふわ」。
ちなみに、中に入れたカレーは、ちょっぴり残ったカレーに、豆腐作りで出来たおからを入れています。
甘くてしょっぱいパンも⁉
どんなおかずも「パンの具材」になってしまいます。
かぼちゃコロッケパン
有機栽培のかぼちゃは、1つ丸ごと購入します。「煮物→潰してコロッケ→パンの具材」という流れで、コロッケパンを作りました。
実は、かわいく焼きたくて、無水鍋を使っていません!オーブンで焼きました。けれども、無水鍋でも焼けますよ。
チーズあんパン
チーズあんパンに使うチーズは「クリームチーズ」。ホワイトソースを作るのが面倒なので、いつもクリームチーズを溶かして使います。ただ、クリームチーズは冷凍保存できないし、長期間冷蔵するとカビます。
だから、余った時にはパンの具材に。
無水鍋でパンを焼くとき、ふたを下にして10分焼く必要があります。その時、具材が重いと破けてしまうのです。チーズあんは重かったみたいで、破けてしまいました。
断面はコチラ。
四角く切ったクリームチーズを、あんで包んでいます。
どこから食べても「あんの甘さ」と「チーズのしょっぱさ」を味わうことが出来ます。これも、あっという間に家族の胃袋へ~。
みんなが食べてくれるからこそ、毎週頑張ってパンを焼けるのです。
食パン
無水鍋で、食パンも焼けますよ。
食パンには、型が必要です。
これは、冨澤商店で購入した、千代田金属工業の食パン型です。
残念ながら、全く同じものはネットで発見できませんでしたが、ブリキのシリコンコーティングは見つかりました。
画像にあるような、シリコンコーティングをおすすめします。焼きムラなく、ふっくら焼けます。フッ素加工はすぐ剥げますし、有毒ガスが出る可能性があります。
その他にも、いろんな問題を指摘されています。ご注意ください!
全粒粉食パン
高橋孫左衛門の粟飴と、明石農園の小麦粉を使うと、全粒粉パンでもふっくら柔らか。
やはり、「昔からの製法を守る麦芽糖」と、「固定種・無肥料自然栽培小麦」は相性が良いみたいです。
抹茶入り食パン
これは、市販の小麦粉で焼いた抹茶入りパン。
もっとくるくる巻かないと、キレイにならないと分かりました。また挑戦します。
【カンタン】白パンの作り方
すべてのモトになる「白パンの作り方」はコチラで詳しく紹介しています。
これが焼ければ、どんなパンでも焼けます。
【ちょっと手間だけど】ふっくらパン
「手間がかかってもいいから、ふっくらパンを焼きたい」という方は、先ほどの「無水鍋で焼く 食パン」の焼き方をお試しください。
ただ、型を使うかどうかによって、焼き方がちょっと変わりますよ。そこら辺も含め、次に詳しくご説明します。
材料
- 強力粉:500g
酵母は菌ですから、農薬が残っていると影響があるかも。
そういう事を考えると、「国産小麦」「有機小麦」おススメです。
- 砂糖:60g
砂糖も色々あるんです。遺伝子組換えじゃないものを入手しましょう。
- 塩:8g
塩はイオン交換膜不使用の、海水を煮詰めたものが旨い!
体が喜ぶ「塩」を探してみませんか?
- バター:40g
バターも、本物は味が違いますよ~。
興味のある方は、生産者と直接取引してみては?
- 酵母:10g
この酵母、焼き上がりの香りが甘くて好きなんです。
- 高橋孫左衛門の粟飴:ひとすくい
これは、完全国産の水飴。酵母のご飯です。 パンのふくらみ方が、変わりますよ!
作り方
「型を使わないとき」は、この方法で。
- 40℃のお湯360mlに、高橋孫左衛門商店の粟飴をとかす。
- 1に酵母を入れ、5分ぐらい置く。ぷつぷつ泡立ったら使用可能。 (本当はしなくてもよいのですが、ふっくらさせるために毎度「目覚ましの儀式」をします。 )
- 無水鍋に強力粉、砂糖を入れて、2を加え、まとめる。
- 3にバター、塩を入れ、15分こねる。生地がしっとりして、もっちもちになればOK。
- 無水鍋に入れて、一次発酵。熱湯入りのヤカンを上に乗せ、40℃を維持する(今回は1時間静置)。
- 膨らんだ生地をつぶし、好きな形に丸め、無水鍋に並べる。
- 二次発酵させる。熱湯入りのヤカンを上に乗せ、40℃を維持する(今回は45分静置)。
- 弱火で20分加熱。その後、無水鍋をひっくり返して、弱火で10分加熱。
- 火を止め、20分蒸らして出来上がり。
「型を使う時」は、6と8をコチラに置き換えてください。
6.膨らんだ生地をつぶし、丸め、型に入れる。
8.十分にふくらんだら、弱火で40分加熱。こんがりしたのがよければ、延長してください。
無水鍋の選び方
私が使っている鍋は、直径30cmの「ピースター鍋」。
残念ながら、今は作られていないみたいです。
実は、「無水鍋」というのは「HAL ムスイ」の登録商標。ピースター鍋には使っちゃいけないんですね。
けれども、子どものころから「無水鍋」で慣れ親しんできたので、これからも「無水鍋」と呼ばせてください!
現在販売されている無水鍋は、直径24cmが最大です。
なので、ココでご紹介している大きさにはなりません。
あと、無水鍋っぽい他社製品で「フッ素加工」の製品があります。あれだと、焼くときに鍋をひっくり返せないので、おススメできません。
そして、フッ素加工には色々問題がありますから
こういう問題がない、「無水鍋」をおススメします。
パンだけじゃない。無水鍋で作る料理、お菓子
無水鍋で作れるのは、パンだけではありません。
タルト、クッキー、ホイル焼……。脱プラ非家電料理はコチラにまとめています。
プラスチック製品と電気はとても仲良し。脱プラするためには、家電製品を使わないのが近道でした。これから石油に頼れなくなります。薪ストーブを使うのなら、そこで料理をすれば一石二鳥!ここではガスを使って加熱調理する方法をご紹介します。
お手入れ方法
無水鍋や調理道具のお手入れ方法はコチラをご覧ください。
上手に使えば、100年使えますよ。これこそ、環境にやさしくて、エコじゃないですか?
見た目の値段にとらわれず、想いをのせて大事に使って、レシピと鍋を次世代に引き継いでくださいね。
コメント